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飼い主を一晩温めた忠犬ジュニアに会ってきた

殺伐としたニュースが多いなか、ホッと心がなごむ動物ネタ。ニュースをにぎわせた動物たちは、今どうしているのか? その近況をSPA! がリポート! ●車内に閉じ込められた飼い主を温め続けた【忠犬ジュニア】 (北海道奈井江町)
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娘さんにプレゼントされ、生後半年で相馬家に来たジュニア。なかなかの迫力だが、性格はとても穏やか

 昨年11月、河川敷で乗用車が横転。車内に閉じ込められてしまった飼い主のお年寄りと孫娘に寄り添い、一晩中温め続けた忠犬が、ラブラドール・レトリバーのジュニア(オス・7歳)だ。飼い主の相馬愛政さん(81歳)は、当時の状況を次のように振り返る。 「夕方に事故が起きて、翌朝発見してもらうまでの間、どうしたものかと途方に暮れていたのですが、ジュニアがずっとそばにいてくれたので、本当に心強かった。孫が『ジュニア、暑いよ』なんておどけるくらい、ぴたりと寄り添ってくれたからね。寒い夜でしたが、しのぐことができたんです」  今回、相馬さん宅を訪ねると、玄関にジュニアが飛んできて、「ハァハァ」と興奮気味に鼻面をこすりつけての熱烈歓迎。なんて人懐っこい! と感激したものの、なかなかのビッグサイズなので迫力も十分だ。ほぼ室内で飼われていて、リビングにドーンと寝そべる姿は存在感バツグン。 「ジュニアの前に、スピッツやビーグルといった犬を飼いましたけど、ジュニアはとりわけ賢い。こちらの言うことをよく聞いて、教えたこともすぐに覚える。身体は大きいけど、飼うのは楽ですよ」  散歩は一日に4~5回。夜の散歩で酔った通行人とすれ違うときなどには、相馬さんのすぐ横に付いて守るような素振りもするそう。 「『大丈夫。悪い人じゃないよ』と言うと、安心してまた歩き出すんです。とはいえ、基本的には人と触れ合うのが好きな犬ですね」  持ち前の愛嬌のよさで、件の事故前から近所では評判の犬だった。特に近所の小学生に大人気。 「ウチは通学路に近いので、下校する子供がよく声をかけてくれる。遊んでもらえるから、ジュニアも子供が大好きでね。下校時間になると、小学生が通るのをわざわざ外で待っているくらい」
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小学生が通るとこのとおり。「なでてくれ~」と催促するようにお腹を見せるのがお約束だ

 そんなジュニアには、先の活躍を称えて、町から賞状と金メダルの付いた首輪、ドッグフードなどが授与された。一躍、有名犬となったわけだが、のんびりとした生活は以前とあまり変わらない。 「ジュニアのおかげで毎日張り合いがあるし、老人の2人暮らしでも賑やかに過ごせている。これからも大事に飼っていきますよ」 ― 世間を騒がせた[ニュースな動物]のその後【2】 ―
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