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欧州製高級車はリッター20kmを上回る!?

“ガイシャ=燃費が悪い”という固定観念を打破すべく、今回も秘術を尽くした燃費対決をお送りいたします。相手は、色気はないけど働き者! ドイツのVWパサート。挑むは、見た目のわりに値段が安いフランスのシトロエンC5。独vs仏(一部は独だけど)の高級車ガチンコバトル開戦!

MJブロンディ=文

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 対決の舞台は御殿場周辺。私と担当Kの2名が2台に分乗し、御殿場インターから東名に乗って、裾野インターまでの下り坂を、秘術を駆使しつつ80km/hでノロノロ走った。

 すると、パサートの燃費計はリッター39.5kmを示しやがった! プリウスも危うし、恐るべしフォルクスワーゲン.テクノロジー!! と思ったら、我がC5もリッター35.7kmをマークしていたぜ。さすがBMW技術。

 裾野インターからは、上り坂の国道246号線を流れに乗ってノロノロ戻り、リッター12.9km対11.7km

 トータルでは、パサートがリッター24.5km、C5がリッター22.1km、僅差でパサートの勝利となったが、ともに驚くべき低燃費、軽自動車もビックリである。

 それにしても、カタログ燃費で8割も違う2台が、なんで実燃費では1割しか違わなかったのか!?

 フォルクスワーゲンは、日本市場に本気で取り組んでいるので、国産車並みに日本の基準に合わせた特殊セッティング等を施し、がめつくカタログ数値を稼いでいるのだ。そんな芸当、マイナーなシトロエンにはできまへん。つーかフランスの本社が、「そういう小細工はポリシーに反する」と頑固で、「実燃費は良好だろう? ならいいじゃないか」と言ってるとか。確かに実際に走らせりゃ、同じ欧州の土俵で戦っているライバルだけに、そんなに差が付くはずはないのだよ。

 とにかく、今の欧州製高級車は、ヘタすりゃリッター20kmを上回るってことを、貧乏人諸君も覚えておいてくれたまえ。

欧州製高級車燃費対決

【結論!】
日本車メーカーが大きく出遅れているのが、この小排気量直噴ターボ技術だ。この燃費を見て、トヨタや日産も危機感を持っていただきたい。近いうち、日本製ハイブリッド車との対決も企画中です。国産車危うし!?


フォルクスワーゲン 新型パサート
ヴァリアントのラゲージルームは約603リッター。後席をすべて倒すと約1731ℓものフラットなスペースになる。ちなみにカーナビは標準装備ではなく受注生産のオプション

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中。清水草一.com
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