カーライフ

BMWの鼻の穴巨大化もデリカD:5やeKクロスのブサイク化みたいに許せる?

 BMWと言えば駆け抜ける喜び。ドイツ御三家(ほかはメルセデス・ベンツ、アウディ)のなかでも、スポーティなイメージが強いブランドであります。そんなBMWのデザイン的特徴と言えばキドニーグリル。フロントに鼻の穴がついているように見える、あれです。そんなBMWの鼻の穴が、気づけばどんどん巨大化。ブサイクになった気がしませんか? オートクラブMJブロンディ改め永福ランプ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

新型BMWのデザインの特徴“デカい鼻の穴”に反対します!

 トヨタの新型スープラは、新型BMW Z4の兄弟車。というより基本的にBMW製で、トヨタはデザインと仕上げのセッティングをしただけ。つまり本家はZ4なんだけど、この2台を比べると、どう見てもZ4のほうがフツーにカッコいい。値段もそれほど違わないし、カーマニアならフツーにZ4を選ぶのではないでしょうか……。  とはいえ、Z4もそれほどカッコいいわけじゃない。わかりやすいポイントとしては、BMWのアイコンであるキドニーグリル(豚の鼻みたいな部分)がデカくなりすぎて、気品が感じられないのです。  確かに世界中の自動車メーカーが、存在感の強さを競って顔のエグ化を進めている。世界の(特に新興国の)ユーザーもそれを求めている。でも、BMWには上品であってほしい! アルファードはどんだけエグい顔になってもいいけど、BMWはそのままでいて~! と思ってしまう。
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新型Z4/グリル巨大化の流れは、デリカD:5だけじゃなくBMWのデザインをも変えてしまいました、涙。鼻の穴が小さい中古BMWの相場が上昇しないか心配です(担当K)

 新型Z4の走りはステキだった。やっぱりBMWの直6エンジンは気持ちいいし、オープンスポーツでそれを味わうのはとってもゼイタクさん。でも、顔がコレなんで、あんまり欲しいとは思えなかった。  このキドニーグリル(鼻の穴)がデカくなったのは、Z4だけではない。3シリーズは微妙に枠が太くなり、8シリーズはZ4同様、横方向にガバッと幅広い。そして新型X7は、縦方向にガツンとデカくなった。
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新旧3シリーズ

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8シリーズ/キドニーグリルが横長の8シリーズや3シリーズ、新型Z4は、まだ気にならないかもしれませんが、X7や新型7シリーズの縦長のキドニーグリルは守旧派BMW好きには受け入れがたく。まあ、最上級モデルは威圧感が大事なのはわかるんですけど

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X7(日本未発売)

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マイナーチェンジされる7シリーズが鼻の穴が更に大きい!?
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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