更新日:2017年11月14日 22:23
仕事

40歳オーバー男性50人に聞いた「生まれ変わったら“マジで”何になりたい?」

―[山田ゴメス]―
駅員

駅員さんになりたい!って人だっているだろう

「生まれ変わったら何になりたい?」とは、酒の席での与太話としては、わりとスタンダードな部類のお題ではなかろうか。「老舗旅館の若旦那になりたい!」「Mr.Childrenになりたい!」「尾田栄一郎(あと、ポールマッカートニーとか)の子どもに生まれたい!」「ハゲが100%治る薬を発明して、ノーベル賞学者になりたい!」「女に生まれ変わって3P(男2人の)がしたい!」……などなど、テキトーなことを各人が言い放ってお開きになるのが通常のパターンだが、今回は、40歳以上の男性50人に、酒抜きで真剣に聞いてみました。  40年以上も生きていれば、自分のこれまでの人生に対する後悔も加味されているのか、かなりパーソナルな部分まで条件を絞り込んだ、バラエティ豊かな回答が多く見られた。どれくらいバラエティ豊かかといえば、リサーチ対象が50人程度だと、ほとんどダブりがないってくらいなんだが……とはいっても、いくつかの複数回答もあったので、そのすべてをここで挙げてみよう。 5位:東大生になりたい!(2人) 「今ある人生経験を活かして東大を受けたら、絶対に受かる自信がある!」(42歳・自営業)  こーいうことをしたり顔で言う人、けっこういます。大学は40歳を超えても受けられるんだから、来年真剣に受けてみればいかがだろう? 5位:金メダリストになりたい!(2人) 「なるべくマイナーな競技を選んで、野球やサッカーには目もくれず、小さいころから集中して練習する。競争率も少ないから、メダルを獲れる可能性も大!」(45歳・人事)  カネより名誉が欲しいってことですね。あと、「上手いこと立ちまわれば、メダル一個で一生食っていける」とも言っていた。 3位:起業家になりたい!(3人) 「30代に差しかかったころ、会社を辞めて独立しようかと迷っていた矢先に父が倒れてしまって……。めんどうを見なければならなくなったので、リスクを避けて結局は会社にとどまった。しょうがないとは思うけど、もう少しタイミングがずれていたら、人生ガラッと変わっていたかもしれないよね」(46歳・広告)  この気持ちはわかる! 僕、ゴメス記者の父は今でも健常で、現役バリバリに働いている。だから、この年になっても、こんな浮き草稼業を続けていることができるんだと思う。お父さん、ありがとう! 3位:定年まで確実に働ける公務員になりたい!(3人) 「オレが入社したころは、まだ花形職業だったんだけど、今はもう“肩たたき”にビビる毎日……。やっぱ、なんだかんだ言って公務員は最強だよ!」(43歳・デパート勤務)  定年退職へのリミットが10年に近づきはじめてきただけに、より切実感がただよっている。「花(形)よりだんご」ってことか? 1位:腕一本で食べていける職人になりたい!(4人) 「腕がよければ組織にだって所属できるし、独立だってできるし。(職人の)イメージとしては寿司職人とか、スイスの時計職人とか……かな?」(48歳・営業部長)  “職人”のニュアンスこそバラけていたが、コレが一番。僕、ゴメス記者もよく「腕に技術があっていいですね」などと言われるが、文筆業は、はたして“手に職”なんだろうか? とても微妙である。だって文章は、メールさえ打てたらギャルでも書けるじゃないですか。それより僕は、小学校低学年のころ無理矢理習わされていたピアノをやめずに続けて、メロディ楽器系のスタジオミュージシャンになりたかった。そのほうが職人っぽいでしょ?  ちなみに、ゴメス記者独自の調査による「小学校中学年の男子があこがれる職業」は、 ●プロ野球選手 ●プロサッカー選手 ●電車の運転士 ●パイロット ●俳優 ●お笑い芸人 ●パン職人 ●警察官 ●消防士 ●大工
『クレヨンしんちゃん たのしいお仕事図鑑』

『クレヨンしんちゃん たのしいお仕事図鑑』(1260円・税込/双葉社刊)

 といったところ(参考までに、女子は、フィギュアスケートの選手・アイドル・モデル・美容師・洋服屋の店員・カフェスタッフ・花屋さん)。職人や公務員もきちんと混じっていて、まだ子どものくせに、なかなか堅実な選択と言えるのかもしれない。  ってことで、このたび、ワタクシ山田ゴメスが『クレヨンしんちゃん たのしいお仕事図鑑』ってな本を出しまして、只今絶賛発売中なのであります! 上記した子どもたちの憧れの職業を、インタビューと写真付きで、たっぷり紹介しているので、ゼヒあなたのお子さまのために一冊! いやいや、大人でもけっこう楽しめますよ!! これを読んで、子どものころの無垢な憧憬の念を味わい直してみようじゃないか!   ちなみに今回、この本のための取材を通して、いろんな人気職業の一日を追わせていただいたが、僕個人としては、やっぱりパイロットになりたい! あと、消防士もみんなガタイがすごくて格好いいと思いました。<取材・文/山田ゴメス 撮影/水野嘉之>

お花屋さんを体験中のゴメス記者

【山田ゴメス】 1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。日刊SPA!ではブログ「50にして未だ不惑に到らず!」(https://nikkan-spa.jp/gomesu)も配信中。現在「解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ系列)(http://www.ntv.co.jp/99answer/)に“クセ者相談員”として出演。『クレヨンしんちゃん たのしいお仕事図鑑』(双葉社)も好評発売中!
大阪府生まれ。年齢非公開。関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション・学年誌・音楽&美術評論・人工衛星・AI、さらには漫画原作…まで、記名・無記名、紙・ネットを問わず、偏った幅広さを持ち味としながら、草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター兼コラムニスト&イラストレーターであり、「ネットニュースパトローラー(NNP)」の肩書きも併せ持つ。『「モテ」と「非モテ」の脳科学~おじさんの恋はなぜ報われないのか~』(ワニブックスPLUS新書)ほか、著書は覆面のものを含めると50冊を超える。保有資格は「HSP(ハイリー・センシテブ・パーソンズ)カウンセラー」「温泉マイスター」「合コンマスター」など
クレヨンしんちゃんたのしいお仕事図鑑

オラがいろんなお仕事見てきたゾー!

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