「夏場は痩せやすい」はウソ!人によっては太りやすい季節
―[真夏の[都市伝説]を科学する]―
◆人づてに語られる夏の口承の真偽を調べてみたところ、驚きの事実が判明
汗をかくため「夏場は痩せやすい」と考えられがちだが、これは誤解だそう。
「汗をかくとエネルギーを多く消費しているような気がしますが、実は真逆で、夏は冬に比べて10%も基礎代謝が低下するという報告があります。外気が低い冬であれば、体温を保つために人は多くのエネルギーを使いますが、夏は外気と体温に差がないので、エネルギーをあまり使わないんですよ。さらに『夏バテ防止に』とカロリーを取りがちになる人もいるので、夏は太りやすい季節とも言えるかもしれません」(医療ジャーナリスト・森田豊氏)
また、「プールに入った後は目を洗ったほうがよい」という定説。U字型の水道で洗った経験のある人は多いはずだ。
「水泳後の洗眼は、目の表面を保護している成分まで洗い流してしまい、かえって目によくないという研究結果が出てきたんです。そもそもプール後の洗眼は、厚生労働省の呼びかけで、結膜炎などの感染拡大を防ぐために始まったもの。その誤った常識が慣例化して広まってしまったんですよ」(森田氏)
ちなみにプールに入る前に、ツバをつけた指を耳に入れてる人がたまにいるけど、あれも迷信?
「水が入らないよう、耳栓代わりにツバで耳を保護する……という行為のようですね。これは昔の素潜りの漁師が、草をツバで丸めて耳栓にしていたことが起源のようですが、ツバだけではまったく効果はありません(笑)」(森田氏)
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