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日本は中国ではなく、シンガポールに目を向けよ【現役金融マン・ぐっちーさん】

世界最大の人口を誇る中国。そんなマーケットに期待して進出する日本企業が軒並み痛い目に遭ってきた。ぐっちー氏はそんななか、東南アジアにもっと注力すべきだと説く。確かに、人口規模は中国より劣るが、今後はやはり東南アジアが熱いと言う

◆口うるさい隣国ではなく、シンガポールを見よ!(現役金融マン ぐっちーさん)

ぐっちー氏 さて、実はシンガポールにおりますので、今回はシンガポールを含めた東南アジアの話をしたいと思います。私自身、3年ほど前から本業の投資銀行業では中国からの撤退を宣言。取引先の大半が中国から足を洗い、軸足を東南アジア、主にシンガポールに移しています。

 ただ、日本の方はどうしても人口10億人の中国と人口500万人のシンガポールを比べたがる。軸足の置き方の意味が違う、ということがわかってもらえません。

 まず、シンガポールを代表に東南アジアの国々は親日的であり、日本人をとても尊敬してくれています。端からお前ら、尖閣問題をなんとかしろ、と言う人たちとはまるで違うのです。本当に尊敬してくれている人と、心のなかでお前らはひどいことばかりしやがって……と思っている人とでは、どちらとビジネスをやるべきなのか、答えは出ていると思います。

 一つ、シンガポールでいつも大笑いするエピソードを紹介します。あの100円ショップのダイソーがシンガポールにも進出。当地では2シンガポールドルショップなので、日本の100円より実は高いです。そして、売っているものは日本同様、すべて中国製。こんなものはチャイナタウンに行くとダイソーの3分の1くらいの価格で買えるのですが、なぜかみんなダイソーの製品のほうを買う。不思議ではありませんか? 何人ものシンガポール人に、なんでわざわざ同じ中国製品を高いダイソーで買うのかと聞いたところ、「商品そのものは、確かに同じ中国製であり、粗悪品が混ざっている可能性が高い。しかし、日本企業であるダイソーが選んだ中国製品なら大丈夫なはずだ」という答えが返ってくるのです。みなさん、どう思われますか? 私はなんとなく誇らしいし、ちょっと気恥ずかしいのですが、とにかく日本人、そして日本製品に対する信頼感は抜群なのです。これがほぼ東南アジア全体に広まっています。

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【選者】現役金融マン ぐっちーさん
ウォール街で20年生きてきたノウハウをブログに執筆し、いち早くサブプライムローン問題に警鐘を鳴らしていたアルファブロガー。金融と経済を中心としたオピニオンブログ「THE GUCCI POST」(http://guccipost.jp/)を主宰している




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