今こそ麻生太郎「繁栄の弧」を実現せよ!【現役金融マン・ぐっちーさん】

世界最大の人口を誇る中国。そんなマーケットに期待して進出する日本企業が軒並み痛い目に遭ってきた。ぐっちー氏はそんななか、東南アジアにもっと注力すべきだと説く。確かに、人口規模は中国より劣るが、今後はやはり東南アジアが熱いと言う

◆口うるさい隣国ではなく、シンガポールを見よ!【後編】
(現役金融マン ぐっちーさん)

⇒【前編】はこちら

 シンガポールについてはさらに驚くべき数字があります。日本は中国から香港、台湾の三角貿易合計で約2.5兆円程度の貿易黒字を稼いでいます。ところが驚いたことにシンガポールからも年間2兆円の貿易黒字をコンスタントに得ているのです。人口だけ見ればシンガポールは中国のわずか0.5%しかいない。その国が中国とほぼ同じ額だけの利益を日本にもたらしているわけです。

 そして、シンガポールにはアジア中の人たちが集まっており、中国はもちろん、インド、マレーシア、中近東のビジネスマンまでがいます。そこは、まさにアジアのショーケースと呼ぶにふさわしい。アジアにおける日本ブームもシンガポール発でつくられており、その意味でもさまざまな問題を投げかけてくる隣国の人々とはかなり差がある。麻生さんが首相時代におっしゃられた「アジア・太平洋の弧」が身にしみますね。また、太平洋にアメリカが入ることも忘れてはならないでしょう。そもそもTPPなどはそういう延長線上でとらえるべきものなのです。

【今週の数字】
シンガポールの人口
約518万人
人口は中国の0.5%程度。しかし、親日感情が強く、日本とのビジネスに積極的だ。人口だけでなく、いかに日本に金銭的メリットを生んでるかを見極めるべきなのだ

シンガポール

シンガポールだけで見ると、人口は確かに少ないが東南アジア全体で考えれば6億もの人がいるのだ

【選者】現役金融マン ぐっちーさん
ウォール街で20年生きてきたノウハウをブログに執筆し、いち早くサブプライムローン問題に警鐘を鳴らしていたアルファブロガー。金融と経済を中心としたオピニオンブログ「THE GUCCI POST」(http://guccipost.jp/)を主宰している

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