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【憧れの田舎暮らし】スムーズに移住するための鉄則

山口放火殺人事件で動機として語られる「村八分」。前回(http://nikkan-spa.jp/496373)まで見てきたように、さまざまな理由で村八分にされ、村で孤立してしまうと、一体どうなるのか?

◆自力で雪かきができず、泣きついて自治会入り

田舎暮らし 田舎暮らしに憧れて群馬県の某村に移住したIさん(44歳)は、孤立の恐怖をこう語る。

「私道から公道に出る境界や自宅周囲の排水溝の補修・メンテナンスは、自治会で年1回、意見をまとめて優先順位の高いものから行政に陳情して工事を入れる。つまり自治会に入らない人間や孤立した世帯は工事が後回しにされる。個人で役所に直接交渉しても、相手にされない。インフラが整ってないと生活できないので、恐ろしくて自治会には歯向かえませんね」

 これが現代の「村八分になる」ということだ。Iさんも移住当初は自治会には参加しなかったが、記録的豪雪のあった冬、自力で雪かきができず、泣きつくように自治会入りさせてもらったとか。

「人口の少ない集落では、親戚や自治会などでお互いのインフラを補強しあって成り立っている。自然災害による長期停電時など、復旧は都市部とは比較にならないほど時間がかかります。電気がこなければ井戸のポンプやガスも止まり、ライフラインすべてが止まる。でも村民たちは、親戚の家に避難したり、発電機を貸し合ったりして問題をクリアしている。車が壊れればお隣に借りる。自分の敷地の整備、竹を刈ったり、草刈り機やチェーンソーまで貸し借りしたり、農作業でも何でも、自力でやれないことは全部住民同士で補強し合う。そこにプライバシーなんかゼロですが、これを拒否したら生きていけないんです」(Iさん)

 田舎暮らしの“先進県”と言われる千葉県で、多くの物件を仲介してきた「田舎暮らし!千葉房総ねっと」代表の武田新氏は、こうアドバイスする。

「とにかく田舎暮らしをするならば、移転後すぐに地域の区長・組長に相談に行き、各世帯にどのような挨拶をして回るかを聞くこと。そして、とにかく『どんな言い方をすれば角が立たないか』を常に考えること。逆に言えば、それだけを考えていればいいとも言えます。あとは、移住した人に優しい県を選ぶことでしょう。例えば千葉県はもともと、歴史的に日本全国から移住者が多かったうえに、江戸時代にはいくつもの藩があったため、大藩の封建的な風土を引きずっている土地とは違った開放的な風土が育っている。移住先の歴史を調べることも大切です」

「郷に従う」覚悟がなれけば、安易に移住しないほうがいいかも。

― 全国各地[村八分]の恐怖【5】 ―

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