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ブラック企業で働く人々の“普通”とは?

何の気なしに口にする「フツーだったらさ~」というフレーズ。でもちょっと考えてみてほしい。その“フツー”って何だ? 平均か? 常識か? 大多数という意味か? 前提を共有しているからこそ成立する「普通」。所属する業界やグループごと、普通もいろいろなのだ

<お仕事編>

 そこで興味深いのは、恋愛事情だ。

「アラフォーだろうと、美人で独身は珍しくない。誰でもいいわけではなく、経済的に自立してるから一人のほうがラクという考えが浸透」(32歳・女)という外資系アパレル女子と、「女が少ないからブスでもモテるためフツーに彼氏持ち」(38歳・男)というゲーム業界の女子。どちらが幸せかはわからない。

 しかし、そんな事情は、「採用の際、まったく同じ能力のかわいい女性とかわいくない女性だったら、迷わず後者を選ぶのがアタリマエ。仕事時間が長いため恋愛関係になりやすい=トラブルも起きやすい。その防止」(35歳・TV制作・男)にも通じる。

◆普通じゃない! がフツーになるブラック企業

ブラック企業 切ないのは、「アフター5がない。介助以外にも仕事が山積みで、長時間労働なのに残業代が出ないのがフツー」(28歳・特養ヘルパー・男)というブラック系からの声。

「お偉いさんが来ると頭を下げながら歩く。視界に入ったら失礼だから中腰で」(30歳・流通・女)、「人の入れ替わりが激しく、知らない間、挨拶もできないままスタッフがいなくなっていることも多い」(30歳・介護・男)など。

「残業代、ボーナスはないのがフツー。気づいたらみんな辞めているのはフツー。終電近くまでいても、夜ご飯を食べる時間もないのはフツー。昼食はカップ麺1個とお菓子で節約。2~3か月、まともに家に帰ってない人がいるのはフツー」(43歳・ゲーム制作・男)なんて、泣けてくる。

 こうした事態が日常になっていることがブラックと言われる由縁ではあるが……こんな普通だけはどうか、ご勘弁を!

― そのフツーは「普通」なのか?【3】 ―

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