「新型プロボックス&サクシード」からはトヨタの愛を感じる!

自分が身銭を切って買ったクルマだったら、そりゃあ愛着が沸くでしょう。担当Kは、もらいもののクルマですら溺愛。自分のクルマってだけで愛情を注げます。では、会社のクルマだったらどうなのか? そんな疑問をいだきつつ、日本を代表する営業車プロボックス&サクシードの新型車に乗ってみました! MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=撮影 Photographs by Ikenohira Masanobu
プロボックス&サクシード

これ以外にも、前席シートが、ほぼフルフラットになるので、昼寝も気持ちよ~くできます。旧型で憎悪をいだいた営業マンたちも、おもてなし精神満載の新型なら、きっと愛・戦士になれるでしょう

◆おもてなし精神満載。プロボックス&サクシードは営業マンの愛の城だ! ⇒【前編】はコチラ  うおおお~、これはスバラシイ!  まずは運転席周りの物入れの配置が猛烈に愛だ。ハンドルのすぐ左には、お茶の1リットルパックも入る巨大なカップホルダー兼小物入れが! レジ袋フックも中央左側にあってすぐに手が届く。弁当やパソコンを置けるテーブルは1秒で引き出せて、その下には深いバインダー入れが。スマホホルダーも純正で装備。そのすぐ下にはUSB給電ソケットが2個も! そして、もともとサイドブレーキレバーがあったスペースはカバン置きになっていて、書類をすぐに取り出せる。  これは城だ! 営業マンの愛の城だ! クルマを愛することを知らない営業マンたちに、トヨタ様は慈母のような愛をくださった! プロボックス&サクシード 走りもすばらしく進化していた。ライトバンと言えばガツンと乗り心地が固いのが普通だが、新型プロボックス/サクシードはフンワリソフト。まるでマシュマロだ! それでいて荷物を積んでもしっかり走り、コーナリングも悪くない。  私はこのクルマに強い愛を感じた。そして自家用車に欲しくなった!  このクルマは聖母だ! 殺伐とした心の営業マンたちも、このクルマを営業車にすれば、その無償の愛(会社のクルマなので)によって、自らも愛することに目覚めるだろう。 【結論】 営業車としても大変便利だが、あまりにも飾り気のない愛に満ちているので、つい自家用車にしたくなってしまいます。お値段も131万円からと、かなりお安くなってます。ただし4ナンバーなので毎年車検です
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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