“東映特撮”好きにはたまらない! 人気声優・神谷浩史&鈴村健一が語るラジオ本制作裏話【後編】
文化放送にて毎週金曜日24時30分から放送中の人気番組「東映公認 鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー」。その初となる番組本『東映公認 鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー 大百科』が刊行され、話題になっている。今回は、番組のパーソナリティーで、この本の著者でもある声優の鈴村健一氏、神谷浩史氏を取材。出版に至るまでの裏話から(早くも)第二弾の構想まで、たっぷりとお聞きしました!
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――鈴村さん、神谷さんのファンの方にとっては、ロケ回でとんでもなく楽しそうにされている姿など、お2人のビジュアルがふんだんに収められているのも大きなセールスポイントだと思います。特に、撮り下ろしの巻頭グラビアでは、キメキメのヒーローポーズが鮮烈な印象を残しました。
鈴村:ヒーローの決めポーズについては、僕は他の雑誌記事などでもよくやるんですよ(笑)。今回、マフラーをフワッとひるがえした写真があると思うんですが、この「フワッ」は、長年こういったポーズを取り続けてきた僕ならではのものだと自負しています。
神谷:マフラーの「フワッ」感によって、写真に動きが出るんだよね。
鈴村:これはどうやって撮影しているかというと、機械で風をおこしているとかではなくて、単純に僕が手で持ってフワッとさせているんです。アナログです(笑)。
神谷:よく雑誌のグラビアとかだと、風を起こす効果の方がいらっしゃるけど。
鈴村:この本のときはいませんでした。それでいて、風があるかのように見せる……。これが出来るようになったのは、ひたすら特撮ヒーローが好きだから!
神谷:あと、カメラマンさんの腕だよね~。
鈴村:そうです。カメラマンと息を合わせて、「はい行きまーす!」「せーの、(マフラーを)バサッ!」と(笑)。グラビアページでは、そこに注目してほしいです。
神谷:僕の場合、幼少のころ空手を習っていましたので、ポーズを決めるときにその経験が役に立っているかもしれません(笑)。
――本のなかでオススメなコーナーがあったら教えてください。
鈴村:「東映こねたまつり」の再録コーナーなんて、いいですね。昔、よくあったラジオ番組本って、こんなノリでしたよね。往年の……というか、いまどきあまりやらない「ネタ本」になっている感じが好きです。改めてネタの数々が本になったことで、この番組でこういうことができるんだなあ、と感心した部分です。
神谷:本にネタとラジオネームが掲載されているので、リスナーさんのいい記念になっているといいなー。
鈴村:この本には、番組でのトークがそのまま再録されているところがあるでしょう。たとえば番組を聴いたことがなくて本を先に読んだ人が、こいつら実際にはどんな風に喋ってるんだろう……なんて思ってくれたらいいなと。喋りになると、僕たちの「間」とかが加わりますから(笑)、番組を聴いていただければ、独特の「共有感」みたいなものが生まれると思います。
神谷:それって、いい「ラジオ本」のパターンだよね。
――ラジオ番組本であり、声優本であり、特撮本でもある本書は、書店さん的には「声優コーナー」「特撮コーナー」など、どの場所に置いていいかちょっと困ってしまう本かもしれません。番組では「ラジレンジャー大百科が、書店のこんなコーナーに置かれていた」という報告をリスナーさんから集めていましたね。
神谷:僕が書店で見かけたときは、ちゃんと特撮本が並んでいるコーナーに置かれていました。
鈴村:こんなコーナーに置いていました、っていうメールをいくつかもらいましたけど、いちばんヘンだったのは「趣味・実用」の棚に置かれてたってやつ(笑)。
神谷:「大百科」という文字を読んだ店員さんが、百科事典だと思い込んだのか(笑)。
鈴村:本に関してのメールの中に「自分の知らないヒーローのことがたくさん書かれていて勉強になりました」ってのがあったけど。
――東映特撮への「愛」が強いリスナーさんたちにも、ご好評いただいている『ラジレンジャー大百科』ですが、番組も好調ですし、もしかしたら第2弾も出せるんじゃないかな? と期待しているんですが。
神谷:出てほしいですし、出るんじゃないか? と思いますね。
鈴村:次はどんな企画を入れ込もうか、考えるだけで興奮しますね。今度は「ラジレンジャーロボ」を付録につけようよ(笑)。
神谷:ロボだったら、合体ロボにしよう。
鈴村:ジェットケンイチとグランヒロシ!
神谷:『宇宙鉄人キョーダイン』かよ!
神谷:まず「ラジレンジャーロボを作ろう」という企画を立ち上げて、こんな機能がほしい、こんなデザインがいいと、みんなでアイデアを出し合ってみるというのもいいね。
鈴村:やりたいね~。
――それでは、番組のファンでありながらも、まだ『ラジレンジャー大百科』を読んでいないという方に対して、購入の決め手となる「一押し」をお願いしたいと思います。
鈴村:まさしく「仮面ラジレンジャー」の「大百科」と呼ぶにふさわしい本です。僕が番組の中で喋っていたことに関して「鈴村はネタや妄想で喋ってるんじゃないか」なんて思っている人が、もしかしたらいるかもしれません。しかしこの本を読めば「ああ、真実(リアル)だったんだな」と納得してくれる(笑)。番組の答え合わせが出来る本、言うなれば参考書みたいなところがありますね。この本を読みながら番組を聴いてもらえると、何倍も楽しめますから、ぜひ買ってください!
神谷:ラジオはラジオ、本は本で楽しめると思いますが、それが合わさったときにはもっと楽しいものになるんじゃないかと思っています。僕らの少年時代には、深夜ラジオの番組本、ネタ本がたくさんありました。最初は「なんだこれ」みたいに思っていたのが、番組を聴きながら読むとすごく面白い。うわ、この常連さんのネタすげえな、とか(笑)。本と一緒に聴くことによって、いっそうラジオが好きになるんじゃないかと思います。
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巻頭グラビアからスペシャル対談、コーナー回顧まで、番組の魅力の全てがぎゅっと凝縮された一冊。『東映公認 鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー 大百科』は全国の書店、オンラインショップにて好評発売中!
<取材・文/秋田英夫 撮影/尾島翔太>
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