香山リカ、「アイヌ否定問題」で小林よしのり氏に反論 vol.2

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香山リカ 小林氏は現在、“同和利権”“在日利権”を否定する立場で差別への反対をはっきり表明している。だとしたら、アイヌが近代の同化政策で生活の基盤や文化を収奪され、結果的に生活格差が生じたことやいまだに差別も残っている現状を伝えれば、それは理解してくれるはずだ。その上で私は、「ネットで広がって当事者にも届いている心ないデマ、差別をなくすためにも、ここはまず小林氏に『アイヌを民族と認めよう』と言っていただく必要があるのです」と協力を仰ぐつもりだったのだ。

 残念ながら対談では、小林氏の主張を変えることはできなかった。そのあたりは実際の対談を読んでもらうしかないのだが、私は「だとしたら、あとは一般の読者や言論人、専門家の感想や検討を待つしかない」と思っていた。

 しかし、その対談の余波は思わぬ流れとなり、いまだに続いているのである。これは本当に予想外のできごとであった。

 小林氏サイドは「そっちが勝手に続けているんじゃないか!」と主張すると思うが、どちらが継続の主たる原動力なのかで争っても不毛なので、ここでは問わないことにしたい。

 たとえば、小林氏は3月10日の「異様な事件が多すぎる」なるタイトルのブログで、一連の「異様な事件」に含める形で、私のことに言及している(https://www.gosen-dojo.com/index.php?key=joq0z57id-1998#_1998)。

 実はこれ以前にも、自身のプロダクションのポータルサイト「ゴー宣ネット道場」(https://www.gosen-dojo.com/)内のコンテンツ「よしりんの『あのな、教えたろか』」ではかなりの頻度で私への批判が登場し、対談後に限っても計20回以上を数える。

 これだけではない。同コンテンツ内のスタッフブログ「トッキーのどうがお願いします」では、小林氏の古参スタッフの時浦兼氏が舌鋒鋭く、時には3日、4日と連続して「香山リカ批判」をエントリーしている(3月14日「香山リカの発言はすべて『口から出まかせ』か。」など (https://www.gosen-dojo.com/index.php?key=joblx8p0w-736#_736)。

 その回数は師匠をはるかにしのいでおり、さらに時浦氏はツイッターを使用していて、そこでも小林ファンと思しき人たちとともに時おり私への批判を繰り広げている。

 私はブログなる発信メディアを持っていないので、小林氏のたび重なる批判にこたえるすべもない。ツイッターは愛用しているが、もともと「著作や出演の告知」「大喜利的なネタの投稿」「プロレス観戦やペットなどの雑談」のために始め、現在はアンチの方々から押し寄せるリプライにときどき応えるという感じなので、時浦氏のブログやツイートにいちいちまじめに返答もしていない。

 それに対して小林氏ファンから「時浦さんにちゃんと答えない香山は卑怯者」といった意見が私のアカウントに寄せられるが、そもそも私が対談したのは小林よしのり氏なのだが、そのスタッフにまでどの程度、まともに返事しなければならないのかが、私にはよくわからないのだ。

 時浦氏は対談の翌日、1月16日にこんなツイートをしている。

「よしりん先生はTwitterをやっていないので、香山リカ氏のTwitterでの発言については、私が対応させていただきます。時浦兼 @tokky_ura

 これが事態をわかりにくくしている。つまり、時浦氏のブログやツイートは小林氏の意見を代弁するものなのか、それともスタッフの単なる感想なのかがわかりにくい。小林氏のブログにはよく「時浦からの電話で聞いたが、香山リカが……」といったくだりが出てくるところを見ると、やはり「時浦氏≒小林氏」なのだろうか。本当によくわからない。

⇒【vol.3】に続く

文/香山リカ

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