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8.6秒バズーカー「ラッスンゴレライ」の気になる今後は?【コラムニスト・木村和久】

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その69 ―

 みなさんアベノミクスで、株などの投資をしてますか? こんだけ流行っているなら、そろそろやらなきゃ、そう思って始める主婦の方がいるんですよ。そういう方々を俗に「ミセスワタナベ」と呼んでますが、巷のおばちゃんが株をやり始めたら、もう相場も終わりと云われてます。 8.6秒バズーカー「ラッスンゴレライ」がオヤジ界に到達で気になる今後 そんなわけでラッスンゴレライが、とうとうおやじ界にやって来ました。いいねレッツラゴンみたいで。てことはもうオワコンってことですか、そこらへんの将来を考えてみます。  まずラッスンゴレライをやっている、8.6秒バズーカーの評価ですが、わりと低いです。特に最近のお笑い界の大御所の評価が芳しくない。ビートたけしすら「バカ大学の文化祭じゃないんだから」と切り捨てているし、明石家さんま、松本人志など吉本系からも軒並みの低評価、それはあんまりひどいんじゃないのと思う。  オヤジは、リズムものに対するアレルギーがあるから、ラップみたいなノリに抵抗感あるんでしょう。オリラジの武勇伝もすぐ失速したから、二の舞という意味で心配しているかも。  でも個人的にはすげえ面白いと思いますよ。まず8.6秒という中途半端な数字がイマっぽいじゃないですか。これは左側のはまやねんが、50m走ったときのタイムなそうです。コンマがつく数字って、iPhoneのバージョンiOS8.2みたいでカッコいいじゃないですか。そんなiPhoneと比較されることなんか、考えもせずに、8.6にしたところが凄いわけですよ。
【公式】8.6秒バズーカー   YouTube

【公式】8.6秒バズーカー YouTubeより

 図らずも似ている点では、「ラッスンゴレライってなんですのん」「ちょっと待って、ちょっと待ってお兄さ~ん」のくだりは、なんか聞いたことがあるリズムなんですねん。何かなあ~と思って遥か昔を思い出してみると、おりました。昔一世風靡したボードビリアン、トニー谷ですよ。「アベック歌合戦」で、「あなたのお名前なんてえの?」と聞いて、自己紹介するコーナーがあるんだけど、それとリズムがそっくりです。  本人たちはトニー谷の存在すら知らないと思うけど、図らずも似ていているとこが素晴らしい。きっとお笑いの大御所たちは、トニー谷の再来と思って、警戒したんだな、そんなあほな。  でもラッスンゴレライの意味が分からないと文句言う人もいるけど意味なんてないのよ。面白いと感じればいいだけの話じゃん。  昔から音感だけで受けてるギャグっていうか、一発芸は意味はないのが多いですから。伴淳三郎の「アジャパー」や谷啓の「がちょ~ん」はどうなのよ。我が故郷石巻の生んだ喜劇界の大スター由利徹の「おしゃまんべ」は傑作ですよ。これはビートたけしの「コマネチ」の元ネタとも言われているからね。  そのビートたけしの学園祭発言も、案外と的外れだよね。今の世の中において、学園祭レベルの人達のメディア露出が顕著になり、プロは食われてますからね。例えばうちらの雑誌業界もそう。ブログやSNSの普及で、誰でも好きなことが書けて、しかも上手いし面白いし、もはや活字関係はプロとアマの境界は完全になくなった。だからライターという職業は、ブロガーにとって代わられて、もう消えてなくなるのが運命のようです。
木村和久

木村和久

 一方、お笑いなどの演芸も、ユーチューブで素人と競争してみるといい。猫が可愛くひっくり返っている姿の方が、断然アクセス数がいいから。演芸も練った漫才より、素人の一発芸の方が注目を集める。だから大学生の学園祭のノリで、テレビに出てもいいんじゃない。問題は2年目だね、これはやはりナショナル魔法瓶や金鳥に頼んで、アベック歌合戦を復活させ、そのMCに起用してもらうのはどうだ? ついで前田のクラッカーを食って、牛乳石鹸で体を洗ってって、それじゃ昭和40年代に逆戻りですねん。 ■木村和久(きむらかずひさ)■ トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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