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路駐し放題!中国人観光客の大型バス。警察も見て見ぬふり!?

 2020年の東京オリンピックを控え、増加の一途を辿る外国人観光客。彼らを対象とした新たなビジネスが生まれると同時に、いまさまざまな問題が起き始めている。

◆観光客を乗せたバスは路駐し放題

 日本を訪れる外国人観光客のなかでも、最も多いのが中国からの訪問。日本政府観光局(JNTO)の調査によると、今年5月日本を訪れた中国人の数は約38万人と、韓国をおさえてトップだ。

 平日の午前11時。新宿・歌舞伎町の靖国通りには彼らを乗せた大型バスが一車線を独占するように十数台並ぶ。

 中国人が新宿を訪れる目的は家電や日用品の「爆買い」だ。バスは靖国通りだけでなく、歌舞伎町の裏手にあたる職安通り沿いにも並ぶ。だが、これらの大型バスが駐禁を取られることはほとんどない。

 タクシー運転手の話によれば、歌舞伎町周辺では警察が1時間ごとに見回りに来る。バスはこの時だけその場を離れ、周辺をぐるっと回った後に再び戻ってくる。「警察の動きを見ていると違反キップを切る気がない。どうせすぐに離れるからじゃないのかな」(タクシー運転手)。

 買い物を終えた中国人が乗り込むと、バスはその場を離れて銀座や秋葉原へと向かう。空いたスペースには別のバスが路駐を繰り返すという野放し状態が続く。

 こうした事態が続けば、路上にバスが溢れ返り、危険な事故を招くことになる。観光客が落とすマネーにばかり目が向けれられがちだが、彼らがもたらす問題にも何らかの対策が求められるだろう。

◆家電、日用品に次ぐ「爆買い品」とは

 いま、家電や日用品に加え、新たな「爆買い」の対象となっているのが日本の伝統工芸品だ。漆の椀や皿などの食器類から、日本刀や鎧などの美術品まで。観光客向けのツアーのなかには、百貨店や工房で製作工程を見学させたあとに製品の販売がセットになっているものが増えている。

 ツアーには中国人だけでなく欧米人の参加も多く、単価が十数万円にもなるような高級漆器も飛ぶように売れていく。

 また高額な美術品の場合、一回の買い物で30万円をこえることも珍しくないが、決済代行業者の者によると、観光客は喜んでこれらにカネを落としていくというのだ。

 内需の行き詰まりが叫び続けられている昨今、我が国が外国人観光客に目を向けることは避けられない。

 だが、彼らが引き起こす新たな問題を誰が引き受けるのか。行政だけでなく、民間企業も何らかの工夫が求められていくのかもしれない。 <取材・文/日刊SPA!取材班>




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