更新日:2018年08月08日 18:15
エンタメ

「毎日が観光気分」崖っぷち漫画家の自給自足の“ぼっち”生活

『ぼっち村』著者である崖っぷち漫画家・市橋俊介氏

『ぼっち村』著者である崖っぷち漫画家・市橋俊介氏

 現在、週刊SPA!にて連載中の『ぼっち村』。アラフォーにして売れない漫画家・市橋俊介が農村へと居を移し、みずから畑を耕し、近隣住民と交流し、手塩にかけて育てた野菜によって自給自足を目指す農業漫画である。  難航を極めた物件探しに、育たない農作物。過酷な自然の洗礼、野生動物との果てしなき戦い。そして、人付き合いの苦手な市橋が織りなす、近隣住民との交流……。そんな苦難やらなんやらのドタバタの記録である連載をまとめた単行本が、ついに9月2日(水)発売となった。(現在、日刊SPA!では現在第1話~第11話を無料で試し読み公開中!)  第3弾となる著者の市橋俊介氏へのインタビュー。連載しかり、第2弾のインタビューしかり、汗水たらして苦労するようすに目が行きがちな「ぼっち村」だが、今回は「ぼっち村を始めて良かったコト」を市橋氏に激白してもらった。 ◆「当たり前だけど……水や空気がおいしい!!」  想像に難くないと思いますが、水や空気がとてつもなくおいしいです。水道水がゴクゴクと飲めるおいしさなのです。もっともボクは、東京に住んでいる時分から、水道水をゴクゴク飲んでおり、まったく不満もありませんでしたが、そんな無頓着なボクでも、明らかな違いを感じるおいしさなのです!  またボクは以前からそんなに都会に足を伸ばすことはなかったのですが、たまに渋谷や新宿に出ると色んな嫉妬や卑屈な感情からか、鼻毛がモリモリ伸びるくらいに異様な臭いを感じておりました。そんな都心と比べると格段に空気のよさを感じますね。空気で商売が出来るんじゃないかと思うほどです。鼻毛がまるっきりなくても大丈夫なくらいの清々しさです!
ぼっち村周辺に広がる、“THE 田舎”然とした田園風景

ぼっち村周辺に広がる、“THE 田舎”然とした田園風景

 そして、コレもベタではありますが、もうひとつ感激したのが夜の星空です。視力の悪いボクでも、メガネ越しに天の川を視認できます。それどころか流れ星がガンガン見えるんですよ。流れ星ってこんなにビュンビュン飛びまくってるの!? って驚くほどで、願い事もしまくり放題なんですよ!! 一切叶ってませんけどね……(笑) ◆「温泉や観光地がすぐソコに!」  3か所のぼっち村、その全ての近くに温泉があり、家風呂があった時も温泉が大好きなので気分転換によく行ってました。ちなみに田舎暮らしをしていると距離の感覚もフワフワしてくるので、気付いたら新しい温泉を求めて往復50㎞~100㎞と車を走らせるのはザラです。そしてそんな距離であっても“近所にふらっと”という認識です(笑)。 ⇒【画像】はコチラ nikkan-spa.jp/?attachment_id=938104(第68話「落ち着く生活」より)
第68話「落ち着く生活」より

第68話「落ち着く生活」より

 あとはその感覚で果樹園に果物を買いに行ったり、ワイン工場の見学に行ったり、牧場にソフトクリームを食べに行ったりと、日常的に観光地巡りができるのは最高ですね。観光地に近い場所に居を構えた“ぼっち村第2期”は特にそんな感じでしたね。週末や連休に遊びに来ていた観光客が都心に帰っていく中、「自分は帰らなくてイイんだ!」という優越感を感じながら、暮らしていけたのも良かったです。全く釣れない釣りや、すぐに疲れて引き返す山道のハイキングも、ぼっちならマイペースに楽しめます!!

フラリと訪れた”近所”の果樹園でぶどう狩りに興じる

※次回、肝心の“農業の醍醐味”を感じた一瞬を市橋氏が激白「一番の感動は、自分が作った野菜を食った瞬間!」 <取材・文/日刊SPA!編集部>
ぼっち村2

農業経験も人脈も根性も何も無い軟弱アラフォー男による田舎暮らしドキュメント漫画、それが「ぼっち村」


ぼっち村

男はたった一人で生きていけるのか?

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