「女心がわからない…」無垢な青年の愚直な行動が仇になった話【コラムニスト原田まりる】
―[コラムニスト原田まりる]―
オタサー仲間だった女性声優ファンの男友達のN君と、先日久しぶりに再会を果たした。大学生の頃N君とは水樹奈々さまのライブに一緒に通ったり、ギルティギアで一緒に遊んだりと、小学生の頃のクラスメイト感覚で友情を築き上げていた。
「男女間に友情は成立しない!」と主張する人もいるが、私はN君との確かな友情を信じて疑わなかった。しかし、ある出来事をきっかけに私たちの友情は決裂する。
それは、地元の企業に内定が決まったN君の送別会の帰り道。ほろ酔いのN君は、「原田さん、いままでずっと言えなかったんだけど、これ僕からの気持ち」といってプレゼントを差し出してきたのだ。気遣いに感激しつつ、中身はなんだろう?とドキドキしながら綺麗な包装紙を剥がすと……中に入っていたのは「ローゼンメイデン」のパロディAVだった。
一瞬フリーズした後、怒りは次第にこみ上がってくる。何故このタイミングでパロディAVを渡した?どういう意味だ?
「は? お前これどういうこと?」私は怒りをあらわにN君に詰め寄る。するとN君は「ローゼン好きっていってたから…え? だめだったかな…」としどろもどろになりながら答える。その後は割愛するが、この一件をきっかけに私とN君が築き上げてきた友情は一瞬で大破し、私たちは絶交した。
『私の体を鞭打つ言葉』 突如、現れた哲学アイドル!「原田まりるの哲学カフェ」を主催する著者が放つ、抱腹絶倒の超自伝的「哲学の教え」 |
この連載の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ