「もしも自分がカネ持ちだったら」なんてドリフのコント的な妄想を、みなさんも何かしらしたことはあるでしょう。もしも自分が家を買うなら、もしも自分がイケメンなら、もしも自分が女(男)なら……。そこで今回は、カネ持ちになったことがない3人が超高級4ドア車に試乗し、妄想カネ持ち目線でクルマを批評してみました。宝くじが当たればなあ~
MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
もしも自分がカネ持ちだったらどの超高級4ドア車を買いますか?
MJ:本日は、「もしも自分がカネ持ちだったら」というテーマで、3台の超高級4ドア車に試乗した! SPA!ボンクラ読者諸君も、カネ持ちになったつもりで読んでもらいたい!
担当K:アウディが1857万円、ベントレーが2100万円、アストンマーティンが2445万円ですね。
流し撮り職人:僕の予算の40倍ってところですけど、宝くじが当たって始めた事業が絶好調な成金というイメージで考えてみます。
MJ:宝くじから始まるあたり、想像力が超ド庶民だが……。
K:小金持ちなら、1台でなるべく多用途に使えるクルマってことで、4WDのアウディを選びますね!
MJ:小金持ちってどれくらい?
K:大新聞や在京キー局のサラリーマンくらいです。
MJ:サラリーマンじゃ、社会保障の負担が重すぎて、こんなクルマ買えないだろ!
K:それ以上の世界はなかなか想像力が働かなくて……。とにかく青森生まれ青森育ちのワタクシとしては、雪道は4WDでないと!
MJ:ベントレーも4WDだよ。
K:えっ、そうなんですか!?
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ベントレーフライングスパーV8 S。2100万円。フラッグシップのW12とV8の間のモデルV8 Sは、528馬力の4リッターV8ツインターボエンジンを搭載。基本的には自分で運転するオーナードライバー向けの超高級4ドアサルーンなんですが、運転手にまかせて後席でのんびりしたいです
職人:このベントレーは乗り心地が良かったですね~。これなら後ろでテレビを見たり本を読んだりできます。運転はボディガードに任せて、後席でタイトスカートの美人秘書と打ち合わせしたいな~。
MJ:これまた発想がド庶民!
K:ベントレーは一見カネ持ちに見えますが、これはお安い8気筒モデルですから。真のカネ持ちはW12気筒モデルを選ぶのでは?「一番高いの持って来~い!」って。
MJ:それは成金オヤジだろ!
K:だいたいベントレーのV8モデルなんて、ロールスロイスから格下扱いされそうじゃないですか! 真のカネ持ちなら、アストンマーティンを選びますね!
MJ:真のカネ持ちってどんなの?
K:資産が富を生んで、何もしなくてもお金がどんどん入ってくる人です。大型クルーザーを持ち、軽井沢と箱根、モナコに別荘があり、相撲の関取のタニマチなんかもしちゃう。カネ持ちのワタクシは、上品にラピードSを選びたいと思います。
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アストンマーティンラピードS。2445万円。アストンマーティン ラピードS。2445万円。ラピードSはパナメーラ(ポルシェ)やCLS(メルセデス・ベンツ)、6シリーズ グランクーペ(BMW)などがライバルのラグジュアリー4ドアスポーツクーペ。自然吸気の6リッターV12エンジンは最高出力477馬力。老紳士に似合います
MJ:どこか下品な気もするが……。
K:なんてったってラピードSは12気筒ですから! 実際に運転すると自分が高貴な人間になった気分になりました。ほかの2台は成金的ですが、ラピードSは貴族のクルマ! 内装の適度な古臭さも、白髪の紳士をイメージさせました。しかもアクセルを踏み込んだ際、加速の割にすごくいい音がして、ますます好きになりましたね。