女装だからわかった「街中で男が声をかけてくる/かけてこない」格好の違い【カリスマ男の娘・大島薫】
―[カリスマ男の娘・大島薫]―
見た目は美女でも心は男――。「カリスマ男の娘」として人気を博し、過去には男性なのに女優としてAVデビューを果たした大島薫。女性の格好をしたまま暮らす“彼”だからこそ覗ける、世の中のヘンテコな部分とは?
スカウトやキャッチに遭いやすい服装と、ナンパに遭いやすい服装は違う。
繁華街を1人で歩いていると、たまに声を掛けられる。多くは水商売や風俗のスカウトだが、ごくたまにナンパもいる。男性の見た目のときは、男性から誘われることなんてほとんどなかったため、最初のうちはわからなかったが、何度かそういった経験を繰り返すうち、声をかけられるときの自身の服装の違いに気づいた。
まず、まったくもってキャッチにもナンパにも声をかけられない服装がある。「ボーイッシュな格好」だ。パンツにシューズ履きなんかだとまったくもって声をかけられない。そういう女性が好きな男性もいるだろうが、どうやら女性に声をかけようと考えている男性陣にはウケが悪いようだ。
では、スカウトに遭いやすい服装とはなんだろう。それは単純に「派手で露出度の高い服装」だとボクは思う。スカウトを生業とする男性たちが狙いやすい女性は「水商売や風俗で働いていたことのない女性」ではなく、「すでにどこかのお店で働いている女性」だ。そういう職業に抵抗のない女性たちなら、いまのお店よりいい条件を提示できればすんなりスカウトができる。
その判断基準に合致する、派手なファッションに身を包んだ女性は、出勤前の可能性が高いので総じてキャッチに遭いやすい。だから、男性らは話し始めに「おつかれさまです!」と言ってくる。そういった女性を相手にすることの多い、ホストのキャッチも同様だ。
一方で、ナンパをされやすい服装は?
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1989年6月7日生まれ。男性でありながらAV女優として、大手AVメーカーKMPにて初の専属女優契約を結ぶ2015年にAV女優を引退し、現在は作家活動を行っている。ツイッター@OshimaKaoru
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