エンタメ

『相棒season17』4つの見どころ。成宮寛貴さん復帰に高まる期待

 10月17日にスタートした『相棒season17』(テレビ朝日系、水曜夜9時~)。杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)のseason17は第4話まで手堅い人気をキープし、11月14日に第5話が放映される。  今シーズンの方向が見えてきたところで、あらためて見どころを押さえておこう。
相棒 season17

『相棒 season17』公式サイトより https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

見どころ1)特命係(水谷豊ら)VS衣笠(杉本哲太)のバトル

 警視庁組織犯罪対策第5課長であると同時に特命係の良き理解者でもある角田六郎(山西惇)。職場が隣りあっていることもあり、よく特命係にコーヒーを飲みにやって来るほどだ。そんな角田課長は杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)の特命係への協力を惜しまない、いわば頼れるパートナーでもある存在でもある。  それほど信頼関係が厚かったこの両者の“対立”と“和解”が描かれたシーズン17の第4話。このエピソードを見る限り、今シーズンはこれからますます特命係が追いつめられ、“孤立”していく展開が加速するのではないだろうか。  特命係の孤立――それを目論む最大の権力者が、警視庁副総監である衣笠藤治(杉本哲太)である。現在、警察庁長官官房付に階級が格下げされている甲斐峯秋(石坂浩二)とはもともと政敵関係であったが、その峯秋が特命係に肩入れしていることもあって、峯秋を特命係もろとも葬り去ろうと画策している。  第4話でも、特命係に協力を持ちかけ、一見、友好的な関係を築いていくのかと思われた生活安全課のキャリア刑事・久我(崎本大海)が実は衣笠側の人間だったりと、策謀を巡らせて特命係を追い込もうとしていた。当然、そんな衣笠の思惑を右京たちは感じ取っているワケで、この“特命係VS衣笠”の戦いが今後どう描かれていくのかが、今シーズンの見どころの一つとなる。  互いの警察官としての矜持がぶつかり合った先に待っているものは……。果たして決着が着くのか、それとも次のシーズンへと持ち込まれるのか、興味は尽きない。

見どころ2)右京をおとしいれる青木年男(浅利陽介)のスパイ的暗躍

 今シーズンの『相棒』の見どころその2は、先の1とも関わってくるのだが、今シーズンから特命係に加わった元・警視庁サイバーセキュリティ対策本部特別捜査官の青木年男(浅利陽介)だ。
相棒 第4話

『相棒』第4話の場面写真。一番左が青木年男(浅利陽介)(C)テレビ朝日

 もともとはシーズン14の第15話でゲストキャラクターとして登場したのだが(そのときは役所勤めの公務員という設定だった)、極度の“警察嫌い”というキャラを全面に押し出していて、自らが目撃した殺人事件ではその捜査協力を強烈に拒んでいた。だが結局は右京と亘の仕掛けた罠にハマって結果的に警察に協力するハメに。  その後、シーズン15の第1話からメインキャストとして登場することとなったのだが、なんとその時点で警視庁に入庁しており、劇中で新説されたサイバーセキュリティ本部に配属されていた。亘とは警察学校の同期にあたり、2人で飲みに行くほどの仲となっていた。当然、その関係で右京とも積極的に交流しようと歩み寄るなど(同じチェスが趣味の右京としばしば対戦していて、互角に渡り合うほどの腕前を持っている)、そのデータ収集能力を活かして特命係の捜査に毎回のように協力している。  と、こう書くと表面上は特命係と良好そうな関係に見えるのだが、上記の事件解決の際にかつてこの2人にハメられたことが原因となって特命係に対して恨みにも似た感情を抱くようになっており、また元々抱いていた警察への憎悪も増幅している感じである(シーズン15の第1話と最終回で右京と亘の写真に画ビョウを刺す場面が描かれているほか、警察が起こした不祥事を嬉々として触れ回るシーンがたびたび劇中には登場している)。  当然のように特命係に対する反抗的な言動も次第にエスカレートしてきており、右京たちとは相容れない姿勢を貫き通している。  さらに青木は自身の父親が警察官で衣笠副総監と“竹馬の友”だったこともあり(劇中では青木が警察に入庁出来たのは衣笠のコネがあったのでは……との噂があることが描かれている)特命係を葬り去ろうとする衣笠のスパイ的立ち位置を確立した感じだ。  つまり、青木は特命係の孤立化をさらに加速させるうえで、前シーズンまで以上に重要な存在となっているのである。当然、右京と亘は青木が衣笠側の人間であることはお見通し。かたや青木も自身が衣笠派の人間だということを知られつつも、事件解決のため、右京たちに協力している。この青木を右京たちはどう逆利用するのか? かたや青木は衣笠の目論みを果たすためにどう暗躍するのか? この両者のせめぎ合いに注目である。
次のページ right-delta
成宮寛貴さんの復帰&再登場は?
1
2
おすすめ記事