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年賀状、迷った相手には送ったほうがいい理由と自分で書くのが面倒な人へのオススメサービス

~柳谷智宣の「デジタル四方山話」第29回~

 もうすぐ平成最後の年末。年賀状の手配は終わっただろうか。「今どき年賀状は出さなくてもいいだろう」とスルー態勢に入っている人もいるだろう。確かに、年々、年賀状の枚数は少なくなっており、今年の年賀状発行枚数は約24億枚。2004年の半分近くまで減っているのだ。もちろん、出さなくても問題はない。そのぶん、お金がかからないし、親しい人には「あけおめメール」を出せばいい。

平成31年は亥年

 ただし、年賀状にもメリットはある。

デジタル時代だからこそ年賀状を出す意味がある!

「紙のはがきが届く」というデジタルとは異なるコミュニケーションには、はがきが邪魔になる反面、メールとは格段に違うエクスペリエンスが発生する。デジタルでのコミュニケーションが日常になった今となっては、はがきが届くという非日常感はそれだけでバリューがあるのだ。  なかでも最大のメリットは、疎遠になってしまった人とつながれること。疎遠になった人に、何か用事があるからとメールや電話をすると驚かれかねないが、年賀状であれば問題なし。気兼ねなくアプローチできるのが年賀状の強みだ。年賀状は、「どうせたくさん送っているのでしょう」というのが前提なので、重たく受け止められないのもいい。

1枚62円でチャンスは広がる! 出すか出さないか迷った相手には問答無用で送るべき

 同じ理由で、企業の取引先や顧客に送るのもあり。新しいビジネスチャンスにつながるかもしれない。年明けに連絡を取るのも気軽になるし、ドアノッカーツールとしても活用できる。  もっと下世話な話をすると、取引先や上司に送るのもコストパフォーマンスがいい。1枚62円で送れるのだから、送らないよりは送ったほうが絶対にいい。名前の覚えがよくなるし、そこに営業トークでも書いておけばお声かけがかかるかもしれない。  どちらにしても、年明けの連絡は格段にしやすくなる。出すか出さないか迷った相手には、問答無用で送るべきだ。フリーランスである筆者も少し前までは出していた。明らかにリターンが大きいからだ。

自分で年賀状を書くのが面倒な人にオススメのサービス3選

 とはいえ、メリットはわかっても、結局のところ時間もないし、手間もかけたくない人もいるだろう。そんな時は、スマホで完結するウェブサービスを使うといい。簡単操作で、年賀状を印刷し、投函までしてくれるサービスがいくつかあるのだ。  例えば郵便局そのものが出している「はがきデザインキット2019」。100種類以上のデザインから選べばいい。スマホに入っている写真を使ったり、コメントをカスタマイズすることも可能。直接相手に届けることもできるし、まずは自宅に送ってもらい、手書きメッセージを書き込んで送ることも可能。「ツイッターの友達に送る」や「メールで送る」メニューから、住所を知らない人にも年賀状を送付できる。

スマホアプリからあっという間にオリジナル年賀状を作成できる

 はがきの印刷料金は基本料なしの1枚78円。年賀状の価格は普通紙が78円、写真用紙が108円となっている。年賀状はまとめて購入すると、割引が受けられる。投函料金は無料だ。

直接投函してもらうと手間がかからない

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面倒な送付先リストの整理まで手伝ってくれるサービスも
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

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