デジタル

iPhoneが突然遅くなる…設定ミスでギガをムダ使いしない方法

~柳谷智宣の「デジタル四方山話」第28回~

 普段利用しているiPhoneで、月に何GB利用しているか把握しているだろうか?  おそらく、自分の使い方に合った最適なプランにしていることだろう。しかし、設定ミスなどに気づかずそのまま使っていると、いつの間にか上限に達してしまい通信速度制限をくらってしまうこともある。

なんで繋がらないの~

 原因が「出先でYouTubeを見まくってしまった」というなら自業自得だが、単なる設定ミスだと悔やまれる。今回は、そんなiPhoneの設定ミスでギガを吹き飛ばさない方法を紹介しよう。

モバイルデータ通信時の自動ダウンロード切ってる?

 まずは、何はともあれ切っておかなければならないのが、モバイルデータ通信時の自動ダウンロード。他のデバイスで購入したアプリやブック、ミュージックなどを同期する機能だが、Wi-Fiでつながっている状態でないとすぐにギガを消費してしまう。Apple IDの設定を開き、「モバイルデータ通信」をオフにしておこう。

「設定」からApple IDを開き、「モバイルデータ通信」をオフにする

Wi-Fi環境だからといって油断は禁物!

 また、Wi-Fi環境のある自宅にいるはずなのに、Wi-Fiルーターの調子が悪かったりして、接続できていないのに気がつかないこともある。  それなのに思いっきり動画を再生して、通信量を消費してしまうのは避けたいところ。そもそもYouTubeなどの動画視聴はWi-Fi環境でしか利用しない場合は、そういったアプリのモバイル通信を禁止してしまう手もある。  「設定」から「モバイル通信」を開き、該当アプリのスイッチをオフにすればいい。これで、家にいるのにオフラインと表示されたら、Wi-Fiの調子がおかしいとすぐに気がつくことができる。

「設定」の「モバイル通信」を開き、「モバイルデータ通信」の一覧から、Wi-Fiでのみ使うアプリをオフにする

試しに、YouTubeをオフにしてWi-Fiに接続していない状態で起動してみた画面

 ちなみに、外出先でも利用するが想像よりもギガを消費しているアプリがあるかもしれない。筆者の場合は、その筆頭がFacebookだった。気がつくと、2GBくらい消費しており、通信量を圧迫してくる。この多くがタイムラインで自動再生される動画なので、Facebookの「動画と写真」設定から、「自動再生」を「Wi-Fi接続のみ」に変更すればいい。

ギガを消費しているアプリの設定をチェックする

テザリングやWi-Fiアシスト機能も要注意!

 次にギガを失ってしまうのが、PCやタブレットでスマホに接続してテザリングをするとき。PCやタブレットはWi-Fiでつながっていると認識するので、勝手にOSのアップデートやクラウドストレージの同期といった大容量通信を始めてしまうことがあるのだ。  Windows 10であればWi-Fiの「従量制課金接続」を有効にすると、重要度の低いアップデートやOneDriveの同期などが停止する。とは言え、他のクラウドストレージサービスを利用しているなら、手動で同期を止める必要がある。

テザリング接続している

 あとは、Wi-Fiの調子が悪いときにモバイル通信をフレキシブルに利用する「Wi-Fiアシスト」機能がオンになっている場合にも、意図しない通信量が消費されることがある。一般的な環境であればそこまで増えないのだが、自宅のWi-Fiが不安定だったりすると、ギガを消費してしまう。不安なら「モバイル通信」の設定から「Wi-Fiアシストを無効にしておこう。

「モバイル通信」の設定から「Wi-Fiアシスト」を無効にする

 以上のポイントを押さえておけば、意図せずモバイルデータ通信で大量の通信をしてしまい、速度制限を食らうことを回避できるはず。限られた通信量は賢く使い倒してほしい。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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