更新日:2019年07月10日 20:18
デジタル

スマホの「ウイルスが検出されました」は詐欺。危ないニセ警告画面10

~柳谷智宣の「デジタル四方山話」第55回~

 最近、スマホのウェブ閲覧中に強制的に新規ページやダイアログを表示し、セキュリティに問題ありと警告するネット詐欺が増えている。「修正する」といったボタンをタップするとアプリストアが開き、課金が発生するアプリをインストールさせるというものだ。  今回は、直近1か月間で収集できた画面を10個紹介する。似たようなパターンが表示されたら、すべてネット詐欺だと考え、タブを閉じるなり、ブラウザアプリを終了させるなりして、無視すればいい。

思わず失笑。セキュリティ詐欺の手口あれこれ

 流行中のセキュリティ詐欺の切り口は大きく分けて3つ。スマホがウィルスに感染している、ハッカーがスマホを監視している、動画視聴が禁止されている、というものだ。  ウィルスの典型的なパターンは複数のウィルスに感染していると脅してくるもの。ご丁寧に感染個数は5~15個くらいの間でランダム表示される。最近ブラウズしたアダルトサイトから28.1%のダメージを受けているとあるが、スマホにHPゲージがあるかのような表現で笑ってしまう。SIMカードや連作先、写真、データ、アプリがダメージを受けると焦らす文言も書いてある。  iOSの設定アイコンを表示し、「システム通知」と書いて「OK」をタップさせようとするあこぎな手段を取るケースもある。英語のパターンもあるのだが、こちらは逆に日本では被害が抑えられそうだ。  失笑モノなのが、「バッテリーにウイルスが感染した」と脅してくるケース。どうやって、電池に感染するのかと問い詰めたいが、実は引っかかる人が一定数いるのだ。スマホを使っているとバッテリーが劣化して、連続動作時間が短くなるものだが、これをウイルス感染と言われてしまうと、そうなのかと思ってしまうそうだ。バッテリーにウイルスが感染したと書いてあるページが開いたら、そっと閉じよう。

ウイルス感染タイプ1

ウイルス感染タイプ2

ウイルス感染タイプ3

ウイルス感染タイプ4

ウイルス感染タイプ5

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狙いはデジタルリテラシーが低い人
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

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