アンタッチャブルが再始動…別々に歩いた10年間を振り返る
ボケの山崎弘也と、ツッコミの柴田英嗣で構成されるお笑いコンビ・アンタッチャブルが、10年ぶりとなる復活を果たした。
コンビが再始動したのは、11月29日放送の『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)でのこと。そのなかで、アドリブ漫才を披露した2人はさらに、12月8日放送の『THE MANZAI』(フジテレビ系)にも出演し、ブランクを感じさせないキレのある漫才で観客を沸かせた。
近年では、それぞれがソロで活躍し、コンビでの共演がなかったアンタッチャブル。今回は、2人が別々に歩んだ10年間を中心に、アンタッチャブル復活までの軌跡を振り返る。
2004年に開催された『爆笑オンエアバトル』(NHK)第6回チャンピオン大会と『M-1グランプリ2004』(テレビ朝日系)で優勝したことをきっかけに、大ブレイクを果たしたアンタッチャブル。『M-1グランプリ』のなかでは、披露した漫才で歴代最高の得点を獲得するなど、実力派コンビとして名を馳せていた。
また、コンビとしての活動だけでなく、ソロでも実力を発揮していた2人。動物への造詣の深い柴田は、2009年に動物エッセイ集を出版。一方の山崎は、同じ年の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)において、「後輩・山崎に憧れている芸人」というテーマの回が放送されるほど、陽気なキャラクターで人気を集めていた。
年々活躍の場を広げていっていた2人だったが、2010年1月31日、突如柴田が無期限の休業を発表。この休業の理由について、柴田は後に、女性トラブルが原因であったと告白している。
柴田の活動休止によって、山崎ひとりでの活動を余儀なくされたアンタッチャブル。だが、この逆境のなかで山崎は、更なる躍進を遂げることとなる。
「後輩・山崎に憧れている芸人」企画がヒットしたことで山崎は、テレビ朝日系の『アメトーーク!』や、姉妹番組である『ロンドンハーツ』から重用されるように。そして2010年7月には、『~流行りモノ乗っかりバラエティ~ ザキヤマが来る~ッ!!』という冠番組が放送されるまでに至ったのだ。
その後も、お調子者のキャラクターに磨きをかけた山崎は、カンニング竹山や有吉弘行、お笑いコンビ・FUJIWARAの藤本敏史といった先輩芸人と、息の合った掛け合いを披露。バラエティ番組のなかで、確固たる地位を築き上げていった。
一方の柴田は、2011年1月に芸能界へ復帰を果たす。しかし、活動再開後もテレビ出演の機会は少なく、休業中に売れっ子となっていた山崎と比べて、その存在感は希薄になっていた。その潮目が変わったのは、2016年6月のことだ。
FUNKY MONKEY BABYSの元メンバーとして知られている歌手・ファンキー加藤が、柴田の元妻とのW不倫の末、妊娠させていたことが発覚し、これを受けて柴田は会見を行うことに。そのなかで、以前からの友人である加藤を気遣う言葉を送り、元妻の子育てを支援する意向を表明したのだ。
コンビ時代から個性を発揮していた山崎と柴田
山崎のテキトーなキャラクターが大ヒット
マイナスからプラスへとイメージを転換させた柴田
このW不倫への対応が、世間から好意的な態度で受け止められたことが、それまでの悪印象を払拭するきっかけとなったのか、メディアへの露出は急増。2017年には、山崎を凌ぐ本数のレギュラー番組を抱えるまでとなった。
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