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『相棒』元旦スペシャルは超豪華キャスト、過去にはこんな人も…

 杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)の特命係2人が次々に難事件を解決する姿を描く、人気刑事ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)。新年1月1日に元旦スペシャルが放送されるのはもはや恒例だ。  毎回毎回お正月らしく豪華キャストの登場がその話題の一つだが、実はあとになって“こんな人が出演してました……”というケースも多々。そこで今回は2006年に始まったseason4の元日スペシャルから昨年のseason17の14本の中から印象に残った“意外なキャスティング”をご紹介。

season5(2007年)“バベルの塔~史上最悪のカウントダウン”

 事件の舞台は大晦日の夜に超高層ホテルで開催されたある政治家の年越しパーティの会場。その政治家は左翼過激派のテロ組織から狙われていたこともあって、元刑事だった辰己楓(大塚寧々)を私設ボディカードとして雇っていた。だが、その楓の一人娘が会場から誘拐され……というのが主なストーリー。  映画版でもOKじゃないかと思えるほど壮大なスケールで展開されていくこの物語の中でまず注目なのは、楓の娘を誘拐し、事件の主犯格である五十嵐哲夫を演じた人物。なんと現在は特命係と対立する衣笠藤治警視庁副総監役でお馴染みの杉本哲太が冷静で冷徹な犯人を演じているのだ。  また、楓の別れた元夫役でココリコの遠藤章造が登場。ダメ夫役を好演している。そして物語の最後においしい所を持っていったのが、警視庁No.1の凄腕スナイパー・日野警部補役を演じた寺島進。ネタバレになるので詳しくは書けないのだが、少ない出番ながらも本当に彼なくしてラストの見せ場はなかったと言っておこう。

season6(2008年)“寝台特急カシオペア殺人事件”

 北海道で起きた事件の重要参考人を寝台特急カシオペアで護送することとなった特命係の二人。だが、その車内で殺人事件が発生してしまう。それでも走る車内で必死に捜査する特命係により、容疑者は9人に絞られて……。  この回で最も注目したいのはカシオペアで特命係が容疑者とにらんだ乗客たち。特に永島敏行演じる大学教授・安藤礼治の息子の博貴役で浅利陽介が出演しているのだ。現在はサイバーセキュリティ対策本部の特別捜査官・青木年男役でお馴染み。青木は日頃から嫌みな態度や物言いが目立つひねくれキャラだが、このとき演じた役もちょっとグレてしまった不良少年を好演している。だが、このときはまさかのちに別の役でレギュラー加入することになるとは……。  乗客の中からもう1人。松永京子演じる人気モデルの友人・折原国子役でP&Gの『ファブリーズ』のCMでもお馴染み、今やドラマや映画、舞台などで名バイプレイヤーとして欠かせない平岩紙が出演している。まだブレイク前とあって、気づかなかった人も多いのではないだろうか。ただ、少ない出番ながらも存在感は抜群だ。

season7(2009年)“ノアの方舟~聖夜の大停電は殺人招待状”

 クリスマスイブの夜に首都圏の送電線が爆破され、港区と千代田区全域が停電する事態が発生。犯行声明を出したのは環境保護を掲げたテロ集団だった。さらに現職の法務大臣の息子が行方不明になっており、この人物がテロに関わっている疑いが浮上して……。  この回は大物ゲストとして現職の法務大臣・瀬田宗明役でなんと渡哲也が出演しているのだが、注目は法務省の官房長補佐官・姉川聖子を演じた田畑智子だろう。実はこのシーズンの第9話で右京の初代相棒だった亀山薫(寺脇康文)が警視庁を退職してしまい、特命係が1人だけになってしまったからだ。  そこに現れたのが、警視庁に出向という形で、今回の一連の事件を右京とともに捜査することになる姉川だった。『相棒』史上、非常に珍しい“女性相棒”が登場した貴重な回なのである。

season9(2011年)“聖戦” 

 盗聴器を使い、とある家を見張っている女。彼女はリモコンを使い、その家の一室を爆破し、住人の男性を殺害する。事件の捜査が開始されるが、実はこの殺害された男性は12年前に薬物を吸引し、交通事故で1人の若者を死亡させていたことが判明し……。  冒頭から犯人が明らかになっているパターンで、爆弾により男性を殺害した女・富田寿子役を演じたのが南果歩。だが、ここで紹介したいのは南果歩ではなく、爆弾で殺害された男性・折原忠志役を演じた天野浩成。「その人、誰?」と思う方もいるかもしれないが、女優・雛形あきこの旦那さんといえばお分かりだろう。最近は夫婦揃ってバラエティ番組に出演して大活躍中だ。  ちなみにこの回は雛形と結婚する2年以上前。知らなかった人、大多数と思われるトリビア級のネタ。
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斎藤工、広瀬アリスも出演
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