更新日:2020年01月20日 19:49
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SKE48選抜全員ソロステージで気になった3人

 SKE48が1月19日、東京ドームシティホールで、「SKE48選抜コンサート~私たちってソーユートコあるよね?~」を開催した。  今回のコンサートの見どころは最新シングル「ソーユートコあるよね?」選抜18人と松井珠理奈を合わせた19人によるソロでの楽曲披露だ。「20曲あるよね?メドレー」と題されたこのセクション。かつてSKE48は“メンバー59人でのソロコンサート”などにもトライしたことがあり、「SKE48ってソーユートコあるよね」と思わず言いたくなる一風変わったセットリストだった。  そんな変わった取り組みの中から、今回は3人をピックアップし紹介したい。19人それぞれに見せ場はあったのだが、特に印象的だったものを選んでみた。  1人目は野島樺乃。彼女が披露したのは柏木由紀の「ショートケーキ」だ。この全員ソロのトップバッターを務めたのが彼女。流れを左右する大事な役割だったが、「第1回AKB48グループ歌唱力No,1決定戦」で優勝したその実力を遺憾なく発揮。美声を会場に響き渡らせ、改めて自身の歌唱力の高さを示してくれた。  2人目は浅井裕華。指原莉乃のソロ曲「それでも好きだよ」を歌唱した。歌詞に「ネガティブな私」というフレーズがあるのだが、もともと小学生でメンバー入りしキャリアも長くなっていくなかで選抜入りまで悩み苦しむ姿を見たことがあるだけに、素直な彼女の思いとリンクしているように思えた。  また、過去に彼女のいとこ・木﨑ゆりあがナゴヤドームで披露したのが同曲だったのだが、当時SKE48の若手として新時代を作っていくメンバーの象徴ともいえた木﨑の姿とどこかリンクして見え、今後の成長を改めて期待させてくれる楽曲のチョイスだった。  そして、3人目は佐藤佳穂だ。時間の尺の関係で「16人姉妹の歌」なのに、12女までしか登場しなかったが、12個の彼女にまつわる情報がふんだんに盛り込まれていた。通常、16人でやる公演のメンバーそれぞれについての特徴を歌にして紹介する楽曲なのだが、この日は佐藤オンリーのオリジナル。「全部考えて覚えてやらせてもらった」というこの曲では歌唱中に自分が推すメンバー日高優月に告白したり、萌えゼリフでファンを釣ったり内容盛りだくさんでその発想力に驚かされた。  「リハーサルでメンバーが笑ってくれていて。やったらファンの人も笑ってくれていたのでよかったです」と本人も手応えがあったようだ。MCでは、松井珠理奈からも「(セリフが)もう一回聞きたい」とせがまれ「10女の佳穂ちゃんは釣るのが大好き。お兄ちゃん、いいコいいコして?」と歌い、高まった高柳明音からいいコいいコされていた。  バラエティに富んだ内容で個性を存分に見せてくれたSKE48。箱推しと言われるグループ全体を推すファンが多いからこそ、こういった取り組みができたのかもしれない。そんな環境をうまく活かし、個人で伸びるメンバーがこれから出てくることを期待したい。 取材・文・撮影/八木康晴(本誌) 【セットリスト】 overture 1、美しい稲妻 2、片想いFinally 3、石榴の実には憂鬱が何粒詰まっている? 4、DANCE 5、ESCAPE 以下、ソロ 6、ショートケーキ(野島樺乃) 7、走れペンギン(井上瑠夏) 8、シアターの女神(北川愛乃) 9、彼女になれますか(日高優月) 10、制服レジスタンス(江籠裕奈) 11、MARIA(末永桜花) 12、枯れ葉のステーション(惣田紗莉渚) 13、人生の無駄使い(髙畑結希) 14、寡黙な月(鎌田菜月) 15、本性(古畑奈和) 16、前のめり(竹内彩姫) 17、コップの中の木漏れ日(大場美奈) 18、それでも好きだよ(浅井裕華) 19、16人姉妹の歌(佐藤佳穂) 20、バズーカ砲発射(荒井優希) 21、国境のない時代(熊崎晴香) 22、泣ける場所(高柳明音) 23、わるきー(須田亜香里) 24、who are you?(松井珠理奈) 以上、ソロ終了 25、ソーユートコあるよね? 26、FRUSTRATION 27、コケティッシュ渋滞中 28、オキドキ 29、無意識の色 30、パレオはエメラルド EN1、Stand by you EN2、アイシテラブル EN3、1!2!3!4!ヨロシク! EN4、チェイサー
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