カーライフ

新車で550万円のCR-Vか?中古で20万円のHR-Vか? カーマニアの結論

これがホンダの生きる道?

 ちょっと前、自動車業界で話題になったホンダの大改革は、故・本田宗一郎が初代社長を務め、’60年から技術開発を担ってきた子会社・本田技術研究所から、四輪車の研究開発機能を本体に統合するというものでした。開発部門が独立していたのがホンダの伝統だったわけですが、それを廃止。Youは今ホンダと昔ホンダ、どっちが好きですか?
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DREAMIN’HONDA

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

日本では43位でも、世界では堂々の4位! ウルトラ極端なホンダの売れ筋

 先日ホンダは、シビックセダン、グレイス、ジェイドの国内販売の終了を発表した。  この3モデルは、どれも極度の販売不振だったので、消滅もやむなしだが、現在のホンダの国内販売は、売れるモデルと売れないモデルの差が、ウルトラ極端になっている。  売れているのは、軽自動車のN-BOX(不動の国内販売ナンバー1)とN-WGN。普通車はフィット、フリード、ヴェゼルまでで、残りは全部販売不振の部類に入る。  中型SUVのCR-Vも、昨年の販売ランキングは第43位に低迷。その他大勢のお荷物状態である。
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現行CR-Vは5代目。パワートレインは、1.5リッター直4ガソリンターボ+CVTと、2リッター直4と電気モーターを組み合わせたハイブリッド+CVTの2種類。それぞれFFと4WDがある。写真はModuloほか約100万円の純性オプションを装着したハイブリッド&4WDモデル

 じゃCR-Vがダメなクルマかというと、とんでもない。実は、昨年の全世界販売ランキングでは、なんと第4位! 世界で4番目に売れたクルマだったのですよ! 日本で43位が世界で4位! もちろんホンダ車のなかではナンバー1! マジかよ~~~~っ!  ちなみに昨年の世界第5位は、今回セダンの国内販売終了が決定したシビックだ。海外で売れてるホンダ車は、日本じゃまるでダメなのだ。  その理由を探るべく、世界で一番売れたホンダ車CR-Vに乗ってみようということになったのですが、撮影当日、流し撮り職人イケノヒラが、なぜか懐かしのホンダ車HR-Vに乗って現場に現れた。
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CR-Vの撮影とは知らずに、カメラマンがたまたま乗ってきたHR-Vは、’03年式で1.6リッター直4ガソリン+5MTの4WDモデル。永福ランプも担当Kも実はHR-Vが好きだったことが判明し、急きょ登場することに。職人もラングラーやめてこれにすれば? 家族4人分の給付金で買えるし

「どうしたのコレ!? 」(オレ) 「いや、知り合いがヤフオクで買ったクルマです」(職人)  うおおおお、オレ、HR-V好きだったんだよ~~~!
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HR-Vとは、CR-Vの弟分である
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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