更新日:2020年09月10日 15:28
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マクドナルドで得する注文方法は?コロナ禍でも残高を増やす節約術

 コロナ禍の危機的な状況のなかで、40代の“貯金ゼロ”は23.2%もいる(「20代・30代・40代の金銭感覚についての意識調査2020」SMBCコンシューマーファイナンス調べ)。そんな貯金ゼロのロスジェネ世代が、これからお金を貯めるにはどうすべきか。ファイナンシャルプランナーの田野幸伸氏に聞いた。 [貯金0円家族]の危機

貯金ゼロの危機意識は弥生人以下! 年収別の節約術で残高を増やせ

「貯蓄の歴史は人類の歴史。貯金ゼロは高床式倉庫にねずみ返しを作った弥生人以下の危機意識です。本格的なコロナ不況に備えて、少しずつでも貯金を始めてください」  まず必要なことは、お金に対する根本的な意識改革だという。 「外食では原価を考えるようになると無駄な出費が抑えられます。貯金できないのは、ラーメン屋で100円の海苔トッピングを気にせずに注文するような人。原価は20円程度ですよ。  マクドナルドのダブルチーズバーガーは単品340円(税込)で、単品140円(税込)のチーズバーガーを2つ頼むより高い。こういうケースは意外と多いです。  小さい男と思うかもしれないけど、その意識が持てるかどうかが“脱貯金ゼロ”の分かれ目。アルコール9%のチューハイは350mlで140円ほどですが、甲類の宝焼酎ならアルコール25%、4Lで2000円程度と断然お得です」

年収別の節約術

 セコセコ貯金術は田野氏の真骨頂。続いて収入別の節約術を聞く。 「年収300万円以下の世帯に推奨したいのは業務用スーパーの利用。グラム79円の肉も、グラム500円の肉も、化学式に直せばほぼ同じです。高い肉はもちろんおいしいですが、その価格差は自分にとってこだわるべきところなのかどうかを見極める必要があります。すべてを我慢するのもツラいので、ここだけは譲れないというポイントを決めて、削れるところは削っていくといいでしょう」  年収500万円の中流家庭は何を見直せばいいのか。 「収支のバランスが一番難しいゾーンです。保険、携帯、家賃など固定費の見直しを。携帯が正規キャリアなら格安SIMに。月1万円が5000円になるだけで、年間6万円が浮きます。無駄な保険もこの機会にチェックしましょう。リスク対策に大金を投じて生活が苦しくなるのでは本末転倒。個人的には4人家族で保険料が月に1万円を超えたら高いと考えます」  年収1000万円を超えたら意識したいのが節税だ。 「年収1000万円で貯金ゼロは支出も相当なはずなので見直したいですが、あわせて税金を減らすことも考えたい。おすすめは個人型確定拠出年金のiDeCoです。積立金は税金がかからないので、たとえば企業年金がない会社員や専業主婦(夫)の場合、限度額の2万3000円を毎月積み立てていけば年間27万6000円貯まるうえ、課税所得から控除できるので所得税と住民税を減らせます。収入が大きければふるさと納税の控除上限額も増えるのであわせて利用してください」
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Payのお得情報を、こまめにチェックせよ
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年収100万円で生きる-格差都市・東京の肉声-

この問題を「自己責任論」で片づけてもいいのか――!?
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