#1 白石 聖さん
テレビプロデューサー「鈴木さちひろ」が“今後輝いていくであろう女優やタレント”を独自にピックアップする新連載『focus on!ネクストガール』。
デビュー5年目を迎え、テレビや雑誌で目にする機会が急増中の若手女優、白石聖さん。2018年にスカパー!で放送されたドラマ『I”s』(アイズ)や『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(日本テレビ系、2020年)での演技も印象的な彼女。広瀬すずさんや新木優子さんなど、数々の美少女タレントを輩出している「ゼクシィ」12代目CMガール(2019年)として目にしたことのある方も多いかもしれない。
今年4月からは「DAM CHANNEL」の17代目MCに就任。全国のカラオケルームで、彼女に会うことができるようにもなった。そんな彼女の仕事からプライベートまでをインタビューした。
――白石聖さんが女優デビューを果たした『AKBラブナイト 恋工場』(テレビ朝日系、2016年)のドラマにプロデューサーとして関わっていて。あれから4年が経つのですが、今、あらためて当時を振り返ってみて、どうですか?
白石:えーっ!? あのときは事務所に入ってすぐだったので、右も左もわからないような状態だったんですけど……もう4年かぁ、すごい懐かしいな。台詞の数もそんなに多くはなかったですけど、小嶋真子さんの友達役で出させてもらって、自分と年齢の近いコが頑張ってるんだなぁっていう、社会科見学じゃないですけど、そんな気持ちでした。
――ドラマでの白石さんは印象に残っていました。デビューするときから、女優さんを目指していたんですか?
白石:高校生の頃、事務所に入る前は漠然と声優さんの仕事に興味があったんですけど、今は女優としての演技を続けていきたいですね。その延長で声優の仕事もできたらいいなと思っています。
――この4年の中で、女優の仕事に手ごたえを感じたタイミングはありましたか?
白石:そうですね、ドラマ『I”s』は大きかったかもしれないです。私にとって役名もあって、撮影が完了するまでは3か月間、オーディションから数えたら半年以上かかった作品だったので。
すごく長い時間、ひとつの作品、ひとつの役にしっかり向き合ったという意味では『I”s』が初めてです。そこで監督や(相手役の)岡山天音さんだったり、他のヒロインの女の子たちだったり、周りから刺激を受けました。あと『I”s』のキャスト同士は本当に仲が良くて、今でも“I”s会”をしたり、とか。今の時期はできていませんけど。
――ドラマにあたって、役づくりはしっかりとするほうですか?
白石:それこそ最初はどうしたらいいかわからなかったので頭でっかちになって、オーディションには“このコはこうだろうな”っていう偏った思い込みで臨むことが多かったんです。
でも実際の撮影現場では、監督から「もうちょっとこういうイメージだよ」って求められることも多くて。自分ひとりで役のイメージを煮詰めるんじゃなく、監督や他の人の意見を交えて考えていく中で自然に生まれるものを大事にしたほうがいいのかなと。
なので、今はあまり役をつくりすぎないようにと思っているんですけど、原作モノなんかは、漫画を持参して、けっこういろいろと考えたりしちゃいます。
――原作モノのドラマを演じるときは、読む方と読まない方とがいますよね。
白石:そうですね、『I”s』のときは、本当に漫画のひとコマひとコマを見てましたね。
武蔵野美術大学大学院卒。テレビ朝日にて番組等のプロデュースを行なう。ほか、作詞や脚本の執筆、舞台の演出・プロデュースなどを手掛ける。
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