更新日:2020年12月02日 02:17
エンタメ

次長課長・河本、ネット配信に苦戦。「YouTubeでは『誰?このおじさん』」

コロナ禍で自宅で過ごす時間が増え、今年はYouTubeやライブ配信などの動画コンテンツに人気が集中。しかし、そのぶん動画市場は“有名人でも苦戦する”レッドオーシャンとなった。次長課長の河本準一氏も「動画で稼ぐ」に苦戦していた一人だ。そんな河本氏と共にチャンネルのリニューアルや企画を担い、「河本じゅんちゃんねる」の登録者数を急激に伸ばしたりんか社長に、動画で稼ぐうえで必要なことを聞いた。

芸能人でも稼ぐのは至難の業。芸歴26年45歳のリスタート

動画で稼ぐ

河本準一氏(左)、りんか社長

「好きなことで、生きていく」でYouTuberが乗り切れるのも過去の話。今やアプリを開けば芸能人からスポーツ選手など見知った顔がずらりと並び、個性的なYouTuberが毎日のように登場する、群雄割拠の時代だ。もはやテレビで知られるタレントであってもYouTubeで人気を獲得するのは至難の業。  9月に自身のチャンネルをリニューアルしたことで、わずか2か月でチャンネル登録者数を1万1000人から4万人まで一気に伸ばした「河本じゅんちゃんねる」を運営する次長課長の河本準一氏も「リニューアル前まではどれだけやっても結果が出なかった」と語る。  どのようにして河本氏は登録者数を急激に伸ばしたのか? 共にチャンネルのリニューアルを担い、YouTubeやTikTokをはじめとしたSNSの運用に詳しいりんか社長と対談形式で語ってもらった。 河本:リニューアル前まで、「タンメンTV(河本氏の旧YouTubeチャンネル名)」はずっと伸び悩んでいたんです。『ロンドンハーツ』の「芸能人YouTubeやらかしGP」でも散々いじられて。  そんな時、僕がMCを務める『じっくり聞いタロウ』のゲストでりんか社長が来てくれた。彼女が中国でインフルエンサーとして活躍していて、YouTubeについても詳しいことがわかり、思い切って相談したんです。そこからまったく違ったネタに変えてリニューアルしたところ、たった2か月でチャンネル登録者数が4倍になった。ほんまにYouTubeとテレビのバラエティ番組では戦い方が違うんやなと実感しました。

多彩がゆえの「絞り切れなさ」

河本準一氏

河本準一氏

りんか社長(以下、りんか):今年は多くの芸能人がYouTubeに参入しました。しかし、大物女優でも再生数が伸び悩むケースが珍しくありません。河本さんはしゃべれるし、ボケもできるし、モノマネもできます。でも、多才であるがゆえに何をやってよいのかわからず、“YouTubeでウケる動画”が絞り切れていなかった。  そこで、河本さんの人望を生かし、今やYouTube界の超大物であるカジサックさんにコラボ出演してもらいました。以降も、YouTubeで人気のある方とコラボをしてもらい、いわば“Youtube界の芸能人”の方との露出を増やしているところです。 河本:カジサック含め、YouTubeで活躍している人たちにアドバイスをもらった時に衝撃を受けました。見てもらえる動画がテレビとまったく違ったんですよ。例えば、目線。テレビの収録はさもそこにカメラがないかのようにカメラを見ないのがルールです。しかし、YouTubeでの鉄則は「カメラを見続けること」。カメラから目線をそらすと、それは視聴者を欺くことになると言われました。
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YouTubeとテレビとの最大の違いは?
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