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与沢翼と三崎優太が口を揃える「これからの時代にやるべきこと」

“秒速で1億円稼ぐ男”“青汁王子”とメディアからもてはやされたものの、与沢翼氏は’14年に資金ショートし法人税滞納で会社を解散、三崎優太氏は14.4億円も納税しながら1.8億円の脱税で逮捕、ともに“地獄”を味わった。くしくも同じような道を歩んだものの、ドン底からの大復活を遂げた2人は「これからの時代、株式投資はやってほしい」と口を揃える。

一番やってよかったもの

与沢翼×三崎優太 ――前回、与沢さんから「桁違いのお金持ちになるには株式の所有は避けて通れない」という話がありました。それ以外で、株にはどんなメリットがありますか? 与沢:お金が大量に共有されている現代は、インフレが毎年2%進行してもおかしくない。これは35年で物価が2倍になり、現金の価値は半減する計算です。銀行にお金を預けているだけの人と、有効に資産運用している人との間では、ますます経済格差が広がることになり、何もしない人は機会損失が大きすぎる時代となっているんですよね。 さらに、株の現物と仮想通貨の現物は似ている部分も多いので、株の知識を持って参入するのであれば大賛成です。今後は仮想通貨が主流になっていくと思いますので、今からよく勉強しておくのがいいですね。 三崎:僕もこれまでの経験の中で一番やってよかったのが株なんですよ。そんなにいい結果ではなかったんですけど、20代前半に株式投資をやっていて、その経験が“資産”として残っています。 当時、会社の決算書とか事業内容なんてまったく興味がなくてどうでもいいと思っていたんです。でも自分で株式のトレードをするようになってから、上場企業の四半期決算や事業計画をメチャクチャ見るようになって。自分のお金を実際にかけているわけだから、その会社が成長したら儲かるし、その会社がコケたら自分の資産が減ってしまう。株式投資って自分のお金をかけて上場企業の成長を見守るゲームみたいなものですから。 これによって得られたスキルが「経営分析」「情報収集能力」だった。これはすごく大きかったですね。僕はビジネスモデルをすごく大事にしています。儲かりにくいことは絶対にやらず、儲かりそうなことしかやらない。自分が青汁の会社で年商131億円に導けたのは、ビジネスモデルがよかったから。

株を続けていけば正しい行動ができるようになる

 ――青汁の成功は、株式投資で得た経営分析によるものだった、と。 三崎:自分が青汁の事業を始めたとき、「類似の青汁企業はどれくらい儲かっているのか」「最近の青汁市場はどれくらい広がっているのか」「このビジネスモデルがどれくらい成功するのか」を、投資で得た知識を生かして徹底的に調べることができたんです。 今でいうD2Cは当時、単品リピート通販と呼ばれていましたが、早い段階でD2Cになるビジネスモデルを当てることができたのは、株の勉強をしていたおかげ。トレーダー時代にとにかく調べるクセがつくようになったからできたのであって、皆さんにも株式投資はやってほしいと思いますね。 与沢:サラリーマンの人には嗜む程度でもいいから全員に始めてもらいたいですね。株を始めると嫌でも社会の仕組みに関心を持つようになるので、本業のパフォーマンスが上がるんですよね。成功した会社の手法を自分の業務に取り入れたり、会社の失敗事例を反面教師としてその教訓を生かしたりして出世競争に勝ち残れることもある。 それに、株式投資では予想もできなかった事態が連発するので、その都度、一喜一憂していたら心臓が持ちません(笑)。それでも株を続けていけば、大局観をもって長期的に正しい行動ができるようになる。すると、多少のことでは動じなくなる冷静さが養われ、その冷静さがあればリスクとともに生きることが自然体でできるようになっていくはずです。
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