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「抜け駆けは許さない!」ママ友間で起きたバレンタイントラブル。その驚きの顛末

義理チョコ文化はママ友の世界にもある

チョコレート 人と会えないコロナ禍でのバレンタインは、これまでの常識が通用しなくなってきている。年々、義理チョコ文化は消えゆくものではないだろうか。 「わたしも会社員だった10年以上前は、『女子社員みんなで上司に義理チョコをあげましょう』みたいなことがありましたよ。あげる方ももらう方も、誰も得しないですよね。子どもを産んでから、そんなバレンタインとは縁遠くなったと思っていたのですが……」  中学生の娘と小学校2年生の息子を持つPさん(42歳、兵庫県)は、息子のサッカークラブ内で起きたバレンタイントラブルを呆れ顔で話してくれた。 「去年、クラブ内のボスママ的な存在のママから『コーチにバレンタインチョコを渡したいので、賛同してくれる方は200円を持ってきてください』とLINEがあったんです。クラブは高学年チームと低学年チームが分かれて練習していて、このボスママは低学年チームのママたちを仕切っていたんです。  連絡は1〜3年生の低学年チームに所属している保護者にだけでまわしていて、LINEには『参加は任意です』ってあったので、私はそんなの面倒くさいし、なんでコーチにそんなことしなきゃいけないんだって。なので、『それじゃご勝手にどうぞ』と思って既読スルーしたのですが……」

お金を出さなかったのは自分だけ

 後日、コーチには「有志 ◯◯、◯◯、◯◯……」と、お金を出した人の名前入りでチョコが渡されたのである。 「賛同した人の名前入りってところにドン引きしたのですが、まぁそれはいいんですけどね。でも話を聞くと、低学年選手の保護者が、私以外全員参加していたんです。この一件で、それからなんとなく、ほかの保護者ともコーチとも気まずくなってしまったんです」  取りまとめたママは誇らしげに「強制じゃなかったんだから、全然気にすることないわよ」と声をかけてきたりして、その態度にもモヤっとしたそうだ。しかし、事件が起こったのはそのあとだった。
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勝手な行動をするな!と……
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1985年、埼玉県生まれ。編集プロダクション勤務を経て、フリーランスのライター/編集者に。プライベートでは3人の男児を育てている。趣味は家事をしながらの片手間読書、年間200冊くらいサクサク読みたいところ。

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