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休廃業するパチンコ店がスマスロ導入の裏で急増するワケ

スマスロが遂にホールデビュー

スマスロ

11月21日より導入がスタートする「スマスロ」。その裏で休廃業するホールが増えている

 2022年8月の本稿で次世代パチスロであるスマートパチスロ(スマスロ)について紹介させていただきましたが、いよいよ11月21日から全国のホールで導入が始まります。  改めてスマスロって何ぞやと軽く紹介すると、遊技メダルが不要になるのがこれまでのパチスロとの大きな違い。これまでは台の横にあるメダルサンドへお札を入れ、20円貸しで千円投入なら50枚のメダルが出てきて、それを使って遊技するというのが基本でした。  でもスマスロではメダルサンドが専用のユニットになり、お札を入れたら枚数分の情報がスマスロに送られて一切メダルを使うことなく遊技ができます。出玉情報もユニット側に送られ、景品に交換する場合にはユニットから出てくるカードをカウンターに持っていくだけ。  誰が触ったのかわからないメダルがなくなるというのは、ウィズコロナの時代にピッタリですし、利便性も飛躍的に向上するのは間違いありません。やっぱりメダルを触ってないと遊んだ気がしない……という、頑固な人もいるかもしれませんが、そうは言っても便利さを覚えてしまえば自然とそちらにシフトしていくのはキャッシュレス決済などで実証済み。  沖スロみたいなメダルの大きさが魅力のひとつであるジャンルに関してはどうなるかわかりませんが、メダル機も平行して作られるので機械の特性によって棲み分けわれていくのかもしれません。

出玉情報は管理されるが……

 そして、ただ便利なメダルレスになるわけではないのがスマスロ。専用のユニットが必要とされる大きな理由が、出玉情報の一元管理にあります。以前の本稿でも紹介しましたが、何かが変わるときに必ずと言ってよいほど出てくる「射幸性の抑制」が、スマスロにおけるそもそものスタート。  個々の台の出玉情報はメーカー団体が設けるセンターに送られ、過度な出玉がないかが常に監視されるようになります。また過度の射幸性が抑えられているはずの規則で作られている6号機とはいえ、何かが間違って想定外の出玉があるかもしれない。  そんなことが起きないよう担保するのが、コンプリート機能。これはスマスロだけではなくメダル機にも搭載されることになっていますが、当日の差枚が1万9000枚を越えないようにするもの。具体的には1万9000枚に達したら打ち止め状態となって台をリセットしなければ再稼働できないというもので、「枚数が近づいた状態で間もなくコンプリートしますよ」的な表示をすることでユーザーを混乱させないようになっています。
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コンプリートを無効化するホールはあるのか
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ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。

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