お金

元セクシー女優が業界の“給与システム”を暴露。企画単体女優の1本あたりの相場は

昨今のセクシー業界のギャラ事情

たかなし亜妖さん

元セクシー女優で現在はフリーライターの「たかなし亜妖」さん

 前回はメーカーの看板的存在である「単体女優」のギャラについて解説した。ある程度給料の事情を知ると、今度は一か所に縛られず活動を行う「企画女優」のギャラが気になってくるのではないだろうか。  よく「企画女優」と「企画単体女優(キカタン)」の差についても聞かれるため、その点においても触れておきたい。  先に強調しておきたいのは、現在のセクシー業界の給与水準に関しては世間の人々が想像するよりも遥かに低いということ。そのことを前提にして、私の話を聞いてほしいものだ。

企画女優とは何か?企画単体女優との違いについて

 企画女優とは1つのメーカーに拘束されることなく、さまざまな作品への出演が可能な女性たちを指す。専属ではないことから1カ月あたりのリリース本数に制限がかけられず、オファーがあったらあった分だけ撮影をこなす。仕事を受けるか否かは個人の自由だが、単体女優よりも遥かに多くの作品へ出られるメリットがある。  なおセクシー業界における「企画」とは、ナンパものなど、ジャンルやカテゴリーのこと。メーカーは撮影前に会議を行い、企画内容にぴったりとハマる女優達をキャスティングする流れだ。  一方の単体女優は出演する本人が主役。彼女たち主体で作品作りが進むが、企画女優に関しては企画がメインであり、女優たちがその内容に花を添えるイメージと言えよう。  そして企画作品には女優が複数出演するものと、ピンで出演するものの2種類に分かれる。前者は芸名が出ないパターンも多いが、後者は女優名を大きく売りにしているケースも。これが「企画女優」と「企画“単体”女優」を見分ける方法だ。とはいえ現在の業界は、企画女優も企画単体女優(通称:キカタン)もほぼ一緒くたになっている状態だが。  少し前は単体・キカタン・企画と明確に線引きされていたが、近頃は企画作品で単体を張れるレベルの人気者も、素人のていや別人のふりをしてその他大勢系のビデオに出演している。時代の途中で企画とキカタンの垣根はなくなったらしい。なので話をまとめると、企画女優と企画単体女優はほぼ同じと考えて構わないということだ。
次のページ
キカタンは1本15万~40万前後くらいのギャラ
1
2
3
4
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya

記事一覧へ
おすすめ記事