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元セクシー女優が「業界の納税事情」を語る。確定申告そのものを知らない女優も

たかなし亜妖さん

元セクシー女優で、現在はフリーライターとして活動する たかなし亜妖

 YouTuber、キャバ嬢、そしてセクシー女優など、一発当たれば高収入を狙える仕事をしていると、高確率で「税金は払っているんですか?」と聞く人間が現れる。そんなリプやコメントがきても多くの人はいちいち返信しないが、実際のところ納税事情はどうなっているのだろうか?  今回は業界を抜けた今だからこそ言える、究極の真実を語っていこう。

個人事業主だからこそ、自分で確定申告をする

 セクシー女優は個人事業主のため、確定申告を必ず行わねばならない。いくらプロダクションに所属しても働き方は会社員と異なり、あくまで契約は“業務提携”。プロダクションに籍を置くインフルエンサーやお店に出勤している水商売の人間も、事務所やお店という“箱”を借りた個人商店であることから、税金にまつわることは全て自己負担となるのだ。  ただし、所属を1名しか抱えない個人事務所なら、プロダクションが代わりに納税してくれるケースもある。そうは言っても、現在のセクシー業界で個人事務所はゼロに等しい。つまり、セクシー女優のほぼ全員が自分で確定申告をしているということになる。

セクシー女優はきちんと納税しているのか?

 セクシー業界の納税事情だが、確定申告をしている人と、そうでない人の差が激しい。まず爆発的に人気のある女優に関しては、稼ぐ金額が大きいため、プロダクションが手厚く納税のサポートを行ってくれるのだ。会社には必ず税理士がついており、大抵はマネージャーが紹介した人間の下で申告する。よって、誰もが知る売れっ子の脱税率は著しく低いだろう。  かと言って人気者以外が税金を納めていないというわけではない。正直なところ、事務所の核となる人物以外に確定申告の話を持ち掛けないマネージャーもいるが……。指示をされなくとも、きっちり国民の義務を果たす女優も多い。  近年は無料の会計ソフトやYouTubeの解説動画なども増え、税理士を雇わなくても申告をしやすくなった。このことにより、税に対する意識を働かせる業界人も増えたといえよう。
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