エンタメ

10年間で築いた自信、友情とは一味違う一体感が生み出す「i☆Ris」の魅力

 11月7日にデビュー10周年を迎え、記念ライブ『i☆Ris 10th Anniversary Live~a Live~』も大盛況のうちに幕を閉じた5人組声優アイドルグループ「i☆Ris」。
i☆Ris 10th Anniversary Live~a Live~

「i☆Ris 10th Anniversary Live~a Live~」の様子。左から山北早紀、芹澤優、茜屋日海夏、若井友希、久保田未夢

 同日に発売となった初のベストアルバム『10th Anniversary Best Album ~Best i☆Rist~』には、メンバーたちがファンに向けて書いた感謝の手紙をもとに作詞された楽曲『Anniversary』が収録されている。10周年ライブでも披露されたが、彼女たちはどのような軌跡を辿り、どのような思いで10周年を迎え、手紙を書いたのだろうか――? 今だからこそ感じる現在のグループの魅力とともに、それぞれのメンバーに語ってもらった(※取材はライブの前に行いました)。 【ソロインタビュー】⇒久保田未夢「どんなときでも誰かが自分のことを見てくれてるんだって感じました」 【ソロインタビュー】⇒芹澤 優「初めて行った駅のモスバーガーで、ガン泣きしながら手紙を書きました(笑)」 【ソロインタビュー】⇒山北早紀「中途半端に終わりたくない、まだ売れたいってみんな思ってるはず」 【ソロインタビュー】⇒若井友希「10年も経てば生活環境も変わるはずなのに、ブレずに応援してくれることが本当に不思議」

ファンに向けて書いた手紙をもとに作詞された新曲

――ベストアルバム収録の『Anniversary』は、メンバーのみなさんがファンに向けて書いた手紙をもとに作詞されたそうですが、どの程度反映されているのでしょうか。
茜屋日海夏

茜屋日海夏

茜屋:それぞれが手紙を書きましたが、それをそのまま使うのではなく、その内容やニュアンスを元に作詞をしていただいた、という感じです。だから、それぞれのメンバーが「私のパートのこの歌詞は、手紙のこの部分かな?」と感じる部分があると思います。  AメロとBメロでそれぞれが歌うパートがあるので、それぞれの手紙が反映されてるのかな、と捉えてます。

大学受験で一人活動を休止していたとき……

――ライブや特典会、手紙などでファンとのコミュニケーションを続けてきたなかで、その応援が力になったと感じた場面を教えてください。 茜屋:大学受験の前に、私ひとりだけ活動を休止した時期があったんです。ようやく受験が終わってから、ライブのアンコールにサプライズで登場することになって。  暗転したステージに立って、アンコールの曲始まりでライトが当たって、3〜4か月ぶりに客席のファンのみなさんの顔を見て……。勉強がようやく終わったんだ〜って開放感と、こんなに間が空いたのに、みんなずっと待っていてくれたんだっていう感動はいまでも覚えてます。  そして、辛い受験勉強の合間に、もらった手紙を読んで癒やされて、励まされてましたね。

ファンもメンバーも大好きな一曲が投票一位に

――ベストアルバムにはこれまで出してきた楽曲が数多く収録されていますが、今回はメンバー全員に、自分にとって、そしてグループにとっての転機になった曲をお聞きします。 茜屋:このアルバムの初回生産限定盤には、オフィシャルファンクラブで行われた、人気投票の上位曲が収録されているんですけど、投票で1位だった「ありえんほどフィーバー」は、i☆Risのライブにとってすごく大切な曲です。この曲が出たときは、ライブで絶対に盛り上がる定番曲がひとつできたなって感じでしたね。  たくさんの方が投票してくれたということで、ファンのみなさんも思い入れのある一曲だと思うんですけど、メンバーもみんな大好きな曲。納得の1位だと思います。 『プリパラ』関連の楽曲も、思い入れのある人が多いと思います。最初の放送はもう10年近く前なのか……。けっこう昔ですよね。でも、キャラクターのライブはずっと続いてるので、そんなに離れていたって感じはしないです。

夢だった役者の仕事が叶った頃に重ねていた楽曲も

――では、個人的な転機となった曲は? 茜屋:元々役者になりたいと思っていたんですけど、その思いが叶って、ソロの仕事ができるようになった頃、自分に重ねていた曲は『鏡のラビリンス』でした。  個人でのお仕事をするようになって、いろいろ悩んでいたとき、この曲の歌詞がストレートに刺さりましたね。当時、「鏡のラビリンス」を歌うときにはいま以上に迫力がこもっていたかもしれないです。武道館のライブのときなんかは、その真っただ中だったと思います。

年を重ねるごとに捉え方も変わってきた楽曲たち

茜屋:あと、特にこれといったエピソードがあるわけじゃないんですけど、歌えば歌うほど、どんどん好きになっていったのが「キラキラGood day」です。  当初は、「普通にいい歌だな〜」って感じだったけど、歌い続けるにつれて、切なさを感じるようになってどんどん好きになっていきました。うまく言えないんですけど、楽曲がリリースされた頃に歌ってたときと比べて、歌詞の染み入り方が変わってきたと思います。 『プリパラ』の楽曲もそうなんですが、年を重ねるごとに考えや歌詞に対する捉え方も変わっていって、改めて「いい曲だな」と感じることが多いです。

「声優」と「アイドル」から更にマルチな活躍へ

――最後に、10年の活動を経たいま、i☆Risはどんなグループだと思いますか? i☆Ris 10th Anniversary Live~a Live~茜屋:昔は「声優とアイドル」のグループって言ってたけど、いまはそれぞれがそれぞれの場所でマルチに活躍できるグループだと思います。 【茜屋日海夏プロフィール】 ’94年、秋田県生まれ。女優として舞台や映画で芝居の仕事もこなしつつ、YouTuberとして『ひみちゃんねる』も運営。常に筋トレを欠かさない体育会系でスニーカーとスーパー戦隊シリーズが大好き。推しは「BTSとBLACKPINKです。K-POPが好きですね」
次のページ
久保田未夢「どんなときでも誰かが自分のことを見てくれてるんだって感じました」
1
2
3
4
5
おすすめ記事
ハッシュタグ