「化学系YouTuberの影響が大きい」メイク&コスメの2023年トレンド予測
メイクは時代を映す鏡とも言われる。90年代に大流行したギャルメイク、韓流ブームの台頭によって注目されたオルチャンメイクなど、メイクトレンドは常に目まぐるしく変わっている。
そんななか、日本最大級のコスメ・化粧品のクチコミサイトとして知られている「@cosme(アットコスメ)」は、同サイトに寄せられるさまざまな口コミをもとに、今旬なベストコスメを選出する「@cosmeベストコスメアワード」を毎年開催している。
まず、メイクトレンドの変遷について原田さんに伺うと、「最近は『自分らしさを表現する』メイクが増えた」と話す。
「90年代に一世を風靡したギャルメイクは、つけまつげを付け、目元はアイラインで囲むような濃いメイクが主流でした。その後、赤文字系のファッション雑誌の紙面を飾るモデルのような『モテる、愛される』メイクが流行りました。そして、近年周りと同じメイクをしたり流行に乗ったりするのではなく、自分らしさを表現するために目元や口元など顔のあるポイントに色味や透明感をプラスする『ワンポイントメイク』がトレンドになっています。コロナ禍を機にさらにその傾向は強まっているように感じます」
周囲に対する気遣いから、派手で個性的なメイクではないものの、ワンポイントでカラーを入れて自分の個性を光らせるのが昨今におけるメイクの中心になっているとのこと。
「特に眉毛は、時代を表す象徴とも言われており、今は自分に合った眉毛の形や色味にしたいという“フリースタイル眉”が注目されています」(原田さん、以下同)
さらに、若い世代を中心に「レトロカルチャー」が人気を集め、最近では1970〜1980年代の日本で流行した都会的な雰囲気を音楽として昇華させた「シティポップ」ブームが巻き起こっている。
そんなシティポップのエモーショナルな雰囲気と、パステルカラーで彩られた世界観をヒントに着想を得た「“シティポップメイク”が次のトレンドになる」と原田さんは予測する。
「シティポップのCDやレコードによく使われるパステルカラーの色使いを参考に、淡いブルーやパープルといった色で目元を囲むことで、洗練されたシティポップ感を演出することができます。目尻に鮮やかなブルー系のアイライナーを入れると、目元がすっきり見えて大人っぽい印象にもなります。そこに韓国アイドル風の要素を加えるなら、はっきりと目力のある目元をつくる『束感まつ毛』を取り入れてみてもいいでしょう」
ただ、あくまで主張しすぎず、さりげなく、クールに決まるような仕上がりが肝になっているそう。
去る2022年12月8日には「@cosmeベストコスメアワード2022」が行われたが、そこで発表されたのは“ぶら下げコスメ”や““シティポップメイク”といった、新たなトレンドの兆しが……。
一体、2023年にはどのような流行が見られるのか。@cosmeリサーチプランナーの原田彩子さんに話を聞いた。
自分らしさを表現する「ワンポイントメイク」が主流に
レトロブームの影響で「シティポップメイク」が次のトレンド
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ