「王様のブランチ」女子大生リポーターのその後。“婚約破棄”を乗り越えて
かつてテレビ番組「王様のブランチ」(TBS系)でリポーターとしてお茶の間で人気を博した女性がいる。福井仁美さん、36歳。彼女は雑誌の読者モデルや女子大生タレントとして活動していた20歳の頃から同番組で8年間にわたってリポーターを務めたが、彼氏との「婚約」を理由に芸能界を引退……。
彼女は今、いったい何をしているのか?
早稲田大学出身の福井さんは、大学時代から『ViVi』(講談社)や『JJ』(光文社)などの女性ファッション雑誌で読者モデルとして活躍していた。
「将来の夢は金融系に就職することでした。バリバリと働くキャリアウーマンに憧れていたんですよ。ただ、みんなと同じことをしていても狭き門には受からないと思っていたんです。そのため、“人と違うことがしたい”という思いから読者モデルに挑戦しました」
ひとつの転機になったのは、女子大生やタレント、読者モデルが多く登場する深夜番組「オビラジR」(TBS系)に出演していた時に、TBSの関係者から「今度、『王様のブランチ』の学歴枠オーディションがあるから、興味あれば応募してみるといいよ」と言われたことだ。
「初めは『お昼のテレビ番組に出れたらラッキー』くらいな気持ちでオーディションを受けたんですが、運よく合格。王様のブランチのリポーターとしてデビューすることに。そこから芸能事務所に所属し、本格的に芸能界で働くようになったんです」
弱冠20歳にして、女子大生リポーターに抜擢された福井さんは週5、6日ほど王様のブランチの収録でリポーターの仕事を務めることに。同番組への出演のほか、プロ野球のラジオ番組でキャスター、ビジネス情報番組『賢者の選択』のナビゲーターなど、マルチに活動していた。
そんななか、2008年に起きたリーマン・ショックによって世界的な金融危機に。外資系金融機関ではリストラが相次ぎ、金融業界への道が閉ざされてしまう。
就職するか、芸能界を続けるか。
ちょうど「王様のブランチ」でも、リポーターとして定着してきたこともあり、本気で芸能の道に進むことを決意する。
そんな福井さんだが、リポーターを続けるなかで苦労した点については、「レポートするために食べる量も人並以上で、不規則な生活であっても体調管理しなければならないこと」だったと言う。
「私はグルメコーナーをよく担当していたんですが、例えばラーメン特集であれば朝6時~11時の間にラーメンを8杯食べなくてはいけなかったりして。仕事柄、仕方のないことですが、顔のむくみやダイエットしたくてもできないなどの苦労は経験しました。おかげで胃は強くなりましたけどね(笑)」
じつは現在、アイブロウビジネスを手がける株式会社JULIA IVYの代表取締役社長。なんと、年商は10億円にものぼるという。
芸能界から美容関係の経営者へと転身していたワケだが、決して順風満帆ではなかった。当初の結婚予定はまさかの破談、大御所芸能人からの叱責や信じていた従業員の離反……。多くの絶望を味わってきた。
そんな彼女にどんな出来事が起きてもポジティブに前を向き続けられる心構えや仕事にかける思いについて話を聞いた。
「人と違うことがしたい」という思いから読者モデルへ挑戦
グルメコーナーではラーメン8杯を食べた経験も…
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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