“安全な不倫”にハマった人妻が堕ちていく「沼」。当事者たちのリアルな心理とは<漫画>
愛しているはずの夫がいるにもかかわらず、不倫にはまって堕ちていく主婦・鳥山未知留を描いた漫画『サブスク不倫』が電子書籍サービス「DMMブックス」で配信され、話題になっている。
現在11話まで配信中(4月4日時点)の本作では、未知留を含む3人の主婦たちが安全かつ快適に不倫を楽しめるサブスク不倫サービス「ビュッフェ」と出会い、それぞれの立場から「不倫沼」にはまっていってしまう。
異色のラブサスペンスはなぜ生まれたのか。DMM グループのGIGATOON Studio取締役COOで、本作の編集を務める五十嵐悠氏に話を聞いた。
【先に漫画を読む】⇒漫画「サブスク不倫」を特別に一部公開
――『サブスク不倫』のヒロイン未知留は、貞淑な主婦にもかかわらず、ふとしたきっかけから過ちを犯します。心理描写にリアリティを感じました。
五十嵐悠(以下、五十嵐):本作は講談社さんとの協業で手掛けているのですが、担当編集の方には、リアリティをもたせるため、3つのことに注意してほしいと伝えています。
まず1つ目はこのサブスクが「ついでに不倫ができる」サービスであること。「ビュッフェ」は月額制できれいな洋服を借りたり、無料でメイクができる。ヒロインは「不倫するためじゃなくて便利だから使っている」のです。
もうひとつは、女友達のLINEグループです。ヒロインを含む3人組のLINEグループでは、不倫に積極的で性にも奔放なタイプ、不倫はしていないけどフラットな目線で「これくらい普通」と言ってしまう“誘い水”タイプの女性がいます。そうした既婚者友達の影響でヒロインの不倫へのハードルが下がってしまいます。
最後が、不倫との一線を越えるきっかけ。ヒロインの夫は不倫やギャンブルはしませんが、「仕事をしたい」と言っても、無理やりやめさせてしまうなどモラハラ気味。そうした夫への不満がつもった結果、不倫に至ってしまうのです。
――『サブスク不倫』という設定はどこからでてきたのでしょうか?
五十嵐:DMMは2022年にウェブトゥーン事業に参入するにあたってNetflix「全裸監督」プロデューサーのたちばなやすひとさんとタッグを組みました。そこで目指したのが実写ドラマ・映画化できるウェブトゥーンの量産です。その最初期に立ち上げた企画のうち1作が、この『サブスク不倫』です。実は、最初期の企画は全部で8本あるのですが、先日ドラマが終了したばかりの『夫を社会的に抹殺する5つの方法』も、そのひとつでした。
――同じタイミングでスタートしても配信時期がかなり異なるんですね。
五十嵐:制作スタジオや作画をする人によって、ウェブトゥーンのスケジュールはバラバラです。先ほど言った『社会的に抹殺~』は、かなり早い段階でリリースができたケースだと思います。
不倫のリアリティをもたせる3つの要素
Netflix「全裸監督」プロデューサーとタッグ
平成生まれのライター、編集者。ファミマ、ワークマンマニア。「日刊SPA!」「bizSPA!フレッシュ」などの媒体で執筆しています
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