お金

ドゥラメンテ、キタサンブラック、サトノクラウン。競馬界を席巻する種牡馬の共通点

現3歳世代は2015年クラシック組が大活躍

競馬

リバティアイランド、ドゥレッツァなど活躍馬を次々に送り出しているドゥラメンテ。つくづく早世が惜しまれる。

 秋競馬も前半戦が終了。秋華賞ではリバティアイランドが牝馬3冠を達成し、菊花賞では新星・ドゥレッツァが春のクラシックホース2頭を一蹴、天皇賞(秋)では現役世界最強馬のイクイノックスが驚異的なレコードで勝利を飾りました。今後は各馬の直接対決も実現しそうで、これから本格化する秋G1戦線中盤~後半戦に俄然注目です。  ところで、これまで挙げた馬たちには共通点があることをご存じでしょうか? 実はすべて、「同じ世代の種牡馬」の産駒なのです。それどころか、今年の3歳G1は牡馬牝馬の3冠+NHKマイルカップまで、すべて同一世代の種牡馬の産駒が制しています。 桜花賞・オークス・秋華賞 リバティアイランド(父ドゥラメンテ) 皐月賞 ソールオリエンス(父キタサンブラック) NHKマイルC シャンパンカラー(父ドゥラメンテ) 日本ダービー タスティエーラ(父サトノクラウン) 菊花賞 ドゥレッツァ(父ドゥラメンテ)  2015年の皐月賞と日本ダービーの2冠を制したのがドゥラメンテ。同年の菊花賞を制したのがキタサンブラック。そして、古馬になり宝塚記念と香港ヴァーズを制したのがサトノクラウンでした。まさに種牡馬界の黄金世代といえる大活躍。  プロ野球の世界でも松坂世代、マー君世代など、「黄金世代論争」はいつの時代も盛り上がりますが、種牡馬界に目を向けても、特定の世代から多数の名種牡馬が輩出されるケースがみられます。そこで今回は、過去の黄金世代を振り返ってみます。

現在にも影響を与える世紀末の種牡馬黄金世代

 真っ先に思い浮かぶのは、今から25年前、1998年のクラシック世代です。この年の日本ダービー馬はスペシャルウィーク。スペシャルウィーク自身も後にブエナビスタシーザリオなどの名馬を輩出しますが、その他を見渡しても名種牡馬の宝庫。  まずは同年のNHKマイルCを制したエルコンドルパサー。わずか4世代を残したのみという早逝が惜しまれますが、その中から菊花賞馬ソングオブウインドやダート最強馬ヴァーミリアンなど、自身と同様芝ダートを問わない活躍馬を送り出しました。  また、今なお健在のグラスワンダーキングヘイローも同世代。キングヘイローは父としてはもちろん、イクイノックスの母父としても再度脚光を浴びています。
次のページ
2004年クラシック組こそが真の黄金世代?
1
2
3
競馬予想ブログとしては屈指の人気を誇る『TAROの競馬』を主宰する気鋭の競馬予想家。12月5日に最新刊『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)が発売になった。著書は他に『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(扶桑社)が発売中。
馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる

TARO氏が『馬券力』について徹底究明した一冊。


記事一覧へ
勝SPA! 
おすすめ記事