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三菱エアトレックターボRが「カーマニアのセカンドカー」に最適といえる理由

三菱エアトレックターボR

三菱エアトレックターボR

 クルマ好きの腕時計投資家の斉藤由貴生です。  これまで、私は「買った値段と同じ額」で売ることを意識した結果、免許を取ってから数十台のクルマを所有してきました。  ロールスロイスから日産マーチまで、数々の中古車を買った経験がある私ですが、三菱車は「買った後の満足度が高い」と思っています。というのも、数十台もクルマを買うと分かってくるのですが、クルマには「当たり外れ」があるという点。クルマに当たり外れがあるというのは、多く知られていますが、数十台買った経験上「ハズレ率」はまあまあ高いと実感しています。  メーカーによってですが、特にモデルチェンジから間もない時期に製造されたクルマのハズレ率は高く、気持ち悪い動きをすることが多々あります。例えば、アクセルを踏んだりハンドルを切った際の伝わり方が「一拍ある」というのは、長く乗っていると大きなストレスとなります。  しかし三菱車の場合、そういったハズレ率が低いのです。私はこれまで、プラウディア(初代)、デボネア(3代目)、コルトプラスラリーアート、パジェロ(4代目)、エアトレックターボRに乗ったことがありますが、その全てが「ハズレ」ではありませんでした。  プラウディアとパジェロ、コルトプラスラリーアートは、デビューした年に製造された個体、いわゆる初期モノだったわけですが、それでも「ハズレ」ではなかったのです。  ですから私は、三菱車はとても優秀だと思っています。  また、三菱車には「コルトラリーアート」や「エアトレックターボR」、「ランサーラリーアート」など、謎のハイパワーグレードが存在。クルマ好き目線では気になる存在が多々あるわけです。  ということで、今回私は、そんな謎の三菱車「エアトレックターボR」を紹介したいと思います。

斉藤由貴生が所有してきた三菱車

エアトレックとは

 エアトレックは、2001年にデビューしたSUVなのですが、全高を1540mm(ターボR)としたことによって、日本の立体駐車場に駐車可能という特徴を備えています。  デビューした2001年当初、2リッターの直4エンジン、FFもしくは4WDというラインナップだったのですが、翌年2002年には、直4ターボの「ターボR」が登場。これには、ランサーエボリューションと同型番の4G63ターボが搭載されており、240馬力、トルクは35kgf·mという出力を備えています。  エアトレックというクルマに対して「ハイパワー」という印象はありませんが、そういった車種にもハイパワーエンジンを搭載したというのがツボであります。  さらに興味深いのは、当時の三菱が、この「ターボR」を“上級のハイパワーグレード”として設定したわけではないという点。新車価格は、229万5000円となっており、ノンターボの2リッター4WDモデルに対して、プラス30万円程度で購入可能という価格設定だったのです。  そういったこともあってか、現在中古で販売されているエアトレック7台のうち4台がターボR。また、ディーラー中古車が1台あるといった状態となっています。(11月17日カーセンサー参照)  エアトレックターボRは2002年から2005年頃までに生産された車種。こういった年式の中古車をディーラーが1年保証をつけて販売しているのは「グッとくる」といえます。

SUVながら、全高が1550mm以下のため、立体駐車場に駐車可能

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エアトレックの印象
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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