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新車N-BOXvs中古ヴェルファイアはどっちがお得? 試算は“驚きの結果”に…

新車の新型軽自動車vs中古の高級ミニバン

N-BOX公式ホームページより

 激安中古車大好き、腕時計投資家の斉藤由貴生です。  これまで私は、38万円のセルシオに乗ったり、50万円で買ったクラウンを55万円で売るなど、高級車をお得に楽しんできました。そんな私が以前から主張しているのは、「新車の軽自動車を買うなら、中古の高級車を買ったほうが良い」という点であります。  昨今、軽自動車は「普通車ユーザーが乗り換える」ほどメジャーな乗り物となっているわけですが、商品力が上がった結果軽自動車は以前と比べれば高級になり、価格も上がっています。多くの人が軽自動車を選ぶようになったのは、軽ハイトワゴンのような商品が出たことによって「普通車以上の室内空間」を「安い維持費」で楽しむことができるからだと思います。  つまり「安い維持費で快適」が良いのでしょう。しかし、それに対して私は思うことがあります。それこそが、高い新車の軽自動車を買うならば、安い中古の高級車を買ったのほうが「より快適で安いのでは?」という点です。  ということで今回は、今月新型が発表されたばかりのホンダN-BOXと中古ヴェルファイアを比べてみたいと思います。

シミュレーションの前提にしたもの

 前提として、どの車両も買ってから5年5万km乗る想定。N-BOXは新車、ヴェルファイアは20系の中古を買うシミュレーションをしてみます。  なお、ヴェルファイアには2.4Lのモデルと3.5Lのモデルが存在するため、660ccのN-BOXと2.4L、3.5Lのヴェルファイアをそれぞれ比較することとしました。  そして、想定消費額は「本体代」、「ガソリン代」、「維持費」となっています。 「本体代」は、購入時の価格から、5年後に売却する際の想定買取額を引いたもの。これが実質消費額だといえます。  想定買取額についてですが、例えばN-BOXの場合は新車を買う条件であるため、想定買取額は、現在から5年前、すなわち2018年式の走行距離5万km程度の車両の業者AA相場を元としています。 「ガソリン代」についてですが、これは現在のガソリン価格(レギュラー:170円、ハイオク:180円)がベース。燃費については、各車、ネットで個人が公開している実質燃費をベースとし、カタログ値と比較して計算。都内下道を使用する前提で厳し目に出しています。 「維持費」については、車検の法定費用、任意保険代、自動車税が含まれています。オイルやワイパーといった消耗品は、誤差ともいえる範囲であるため、あえて含んでいません。
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高級ミニバンにヴェルファイアを選んだワケ
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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