「37歳の長友」に頼らざるを得ない日本代表。“サイドバックが枯渇した”深刻な事情も
韓国では、MLBの開幕戦サンディエゴ・パドレスvsロサンゼルス・ドジャースの試合がアメリカに先駆けて開催される。大谷翔平、山本由伸、ダルビッシュ有、松井裕樹ら日本人選手の活躍を期待して熱狂することになる。
その一方で、サッカーはFIFAワールドカップ26アジア2次予選がスタート。日本代表は3月21日に国立競技場で、26日に平壌・金日成スタジアムで、いずれも北朝鮮代表と対戦する。日本代表はこの2戦ともに勝利を収めて勝ち点6を獲得することで、最終予選への進出が決まる重要な局面を迎えている。
サッカー日本代表にとって、「AFCアジアカップ カタール」の敗退後に迎える初の試合。敗れたイラン戦もさることながら、大会全体を通して“アジアの厳しさ”を再認識させられた。2026年6月からアメリカ、メキシコ、カナダで共催されるFIFAワールドカップに向けて立て直しはもちろん、2次予選・最終予選と当面続くアジアとの戦いに向けての取り組みについても問われるだろう。
アジアカップで弱点を露呈した日本代表にとって、アジア勢との戦いはより険しい道のりになった。戦術的な対策が求められることになるが、今回の北朝鮮戦は試合中の要素以外にも懸念されることが多い。
まず懸念材料として挙げられるのは環境面。ホーム国立での試合は、普段と何ら変わらずに万全の準備で臨めることだろう。しかし、アウェイ戦はこれまでとは一味違う。国交がない故に、移動も中国を経由しなければならない。中4日ではあるが、当然余計な時間がかかってしまう。
また、入国後の行動も制限される。試合前に気持ちを整えるにしてもこれまでどおりにはいかない。そして、言わずもがなスタジアムは完全アウェイ。日本のサポーターは入国することができず、観客の100%が北朝鮮を応援しているのだ。そんな環境での試合開催は世界中を見渡しても、ほぼない。
このように試合以外の部分が大きく影響すると考えられ、日本代表の平壌での過去成績は4戦2分け2敗と未だ白星がない。この状況を打破するために招集されたのが、「FIFAワールドカップ2022 カタール」以来の復帰となった長友佑都だと考えられる。
アジアカップ敗退後の初の試合は難敵・北朝鮮
「中国経由の移動」と「完全アウェイのスタジアム」
スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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