更新日:2018年02月14日 13:13
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兵庫「但馬」の山村でアーティスト暮らしができる!?

日本をつなげ!プロジェクト ~電気自動車で全国の「元気!」を突撃レポート~ 第3回:兵庫県養父市『おおやアート村 BIG LABO』  日本をつなげ!プロジェクト。不定期連載第3回目は、兵庫県北部、但馬地方の山村を三菱『iMiEV』で訪ねてみた。東京からの所要時間は実に16時間以上。飛行機ならヨーロッパまで行けそうな充電ドライブの顛末はのちほど紹介するとして……。
木造校舎

廃校になった高校の木造校舎を活用している

 今回訪ねた「元気!」スポットは、兵庫県養父市の『おおやアート村 BIG LABO』。廃校になってしまった旧八鹿高校大屋校(分校)の校舎を活用して、アートで町おこしするため、2012年4月にオープンした。体育館は『展示場』となり、随時企画展などを開催しているほか、1日(9時~17時)4000円からの格安で一般利用が可能。昭和レトロな木造校舎は『ひらめきラボ』と名付けられた『創作棟』に改築されて、絵画や書道、陶芸、木工などのワークショップが開催されている。  さらにもう一棟、鉄筋の校舎は現在改築中。ここには一階にマンガ図書館やこども工作室などが作られるほか、二階の教室を『ときめきラボ』と名付けた『貸しアトリエ』にして、入居するアーティストを募集する予定になっているという。自然豊かな養父市に住んで活動しつつ、ワークショップなど『おおやアート村』の活動に協力してくれるアーティストを募集する、というわけだ。
高木信彦さん

養父市職員の高木信彦さん

 市の職員としてこの施設の運営を担当する高木信彦さん(39)によると、今は実際にどんなアトリエにするかなどの詳細を検討中で「2012年12月ごろをメドに募集を開始する予定」になっている。山村地方のご多分に漏れず深刻な過疎問題を抱えている養父市。空き家や休耕農地の斡旋などをどうするかということもいろいろ考え中ということだ。つまり、このプロジェクトで養父市に移住すれば、自給自足アーティスト生活も夢じゃない、ともいえる。  去年からこのプロジェクトに関わっている高木さん。それまではアートになんて無縁な生活を送ってきたが、すでに養父市内でネットワークを築いているアーティストの人々と話すうち「アートっていうのもええもんやなあ」と感じるようになったとか。とはいえ「作家さんには頑固でワガママな面があるから、なかなか大変ですけどね」と、それなりに苦労は重ねつつ、『おおやアート村』の活動をより広げていくために頑張っている。  もうすぐ募集が開始される『貸しアトリエ』&移住アーティスト募集計画。市の正式なプロジェクトとはいえ、成否の鍵を握るのはやっぱり「どんな人が来るか」にかかっている。たとえば「田舎暮らしでアート活動を!」と人生の再構築を考えているアナタ。「頑固でワガママ」な提案にならないように気を付けながら、「私ならこんな活動をやる!」という意欲や構想をフライング気味にアピールしてみる、というのも一案かも知れない。 ⇒【後編】へ続く「実際に活動を始めているアーティストさん」
https://nikkan-spa.jp/317310
<文と写真/寄本好則(三軒茶屋ファクトリー)>
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