被災地の犬猫保護活動に参加 動物よりも人間のほうが多い!?
被災地で路頭に迷う犬や猫を保護し、栃木の一時避難所で世話しているのがこのボランティア。犬も猫も好きな記者としては、ぜひともこの身を捧げたい! と意気込んで申し込もうとするも、ネット上の募集ページには詳しい場所が一切書いていない。電話で問い合わせてみたら、こんな返答が。
「冷やかし防止のために、必ず来てくれる人だけに個別に場所を教えているんですよ。住所は、栃木県ドコドコ市のホニャララです。え? 建物の特徴や目印? 敷地内に犬や猫がいっぱいいるんですぐにわかりますよ! じゃあ当日よろしくお願いしますね!」
と、なんともアバウトなことしか聞けないまま、あっさり電話を切られてしまった。こんなことで本当に辿り着けるのか一抹の不安を抱きつつ、電車を乗り継いで栃木へ。最寄り駅でタクシーを拾うが、カーナビもなく、地元情報にもさほど明るくない運ちゃんだったため、指定された住所付近でしばらく右往左往。
ようやく発見した犬猫一時避難所は、全国から集まった犬猫好きの20~40代のボランティアで溢れ返っていた。その数、犬約20頭に対して人間はそれ以上。ボランティア飽和状態で仕事がなく、ぽつねんと立ち尽くしていたら、リーダー格と思しきおばさまがやってきて説明してくれた。
「今はちょうど、引き取り手がたくさん来て下さって犬の数が少ないから、仕事がないのよね」
その間にも1匹、また1匹と引き取られるみなしごワンコたち。
「あのコもこのコもみんな、飼い主が飼育権を放棄したの。あそこに隔離してるコなんか、優しいコだったのに、寂しすぎて狂って暴れるようになって……ううっ」
おばさま、感極まって涙! ただし、GW明けには福島の避難所から新しい犬猫が大量にやってくるそう。生き物ゆえに、今後も息の長い支援が不可欠のようだ。
地震のせいか、耳をケガした犬。見るからに痛々しい
主な仕事は、犬舎の掃除、散歩、餌やりなど
この特集の前回記事
ハッシュタグ