ベビーマッサージ教室に行ったら新興宗教の勧誘だった
「行政が告知するベビーマッサージ教室だったので、まさかこんな怪しい団体が主宰しているとは思いも寄りませんでした」
そう語るのは、6か月になる乳幼児を育てる新米ママのAさん(26歳)。行政の子育て掲示板で発見したベビーマッサージ教室に参加した際、不思議な体験をするハメになったという。
「そこには私を含む5組ほどのママさんが赤ちゃん連れで参加していて、“先生”を名乗る女性からベビーマッサージの指導を受けました。最初は、丁寧に赤ちゃんとのスキンシップ方法などを教えてくれたんですが、突然、水を取り出して『これは兵庫県の山間から汲み上げられた天然水で、現代の科学では解明できない浄化作用があるんです』と力説し始めたんです。そして、私の赤ちゃんにその水をぶっかけ出して……」
しばし唖然としてしまったというAさん。突然、乳児湿疹が出ていた頭部に水をかけられ大泣きする我が子に“先生”と名乗る女性は「そうだよね、今まで痒かったんだよね。ほら、(この水で)ラクになるからね」と話しかける。「いや、お前が水をぶっかけたからだろ!」と心の中で呟くAさんだったが、その女性は満足げな様子だったという。
「そのあと、成功体験が載ったパンフレットが配られ、“乳児湿疹”だけでなく“育毛”“シミ・ソバカス”さらには“地球の環境汚染”にも効く水だと書いてありました。後日、団体名をネットで検索してみたら、新興宗教が運営している団体で、いろいろトラブルも起こしているみたいでしたね。その水もネットワークビジネスで販売しているみたいでしたし、あのとき、水を買っていたほかのお母さんたちがちょっと心配です」
子育てに悩む新米ママさんたちを騙し、勧誘する新興宗教の手口。こうした手法が行政の掲示板を介して、母親たちに忍び寄るとは……早急な対策が必要だ。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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