ライフログ系「リストバンド型ガジェット」は買いか?
ガジェット好きの間では常に最新のアイテムは話題になるもの。そうした流行りの製品は本当に買いなのか? 目利きが判定した!
◆買いか否かの判断は市場の成熟度が決する
今すぐ必要かはわからないが、とにかくカッコイイ! そんな理由でつい買いたくなるガジェットが多数登場してきている。とはいえ、無闇に飛びつくわけにもいかない。買い時は慎重に選びたいもの。買い時の見定め方とは?
「『買い』は、ある程度の価格帯で高機能、市場が成熟している製品。『待ち』は、使うことでどんな体験ができるか、生活をどう変えてくれるのか、多くの人が納得できていない製品です」(デジタルライター・西田宗千佳氏・以下同)
もちろん「待ち」の製品だからといって否定的なわけではない。
「メガネ型デバイスやヘッドマウントディスプレイなども、開発者やコンテンツを作る人がさまざまなトライを繰り返している段階。こうした開発者による試行錯誤を受けて、この先の半年から一年くらいで、より完成度が高い製品やコンテンツが生み出される可能性は十分にあります」
それでは、話題のジャンルごとに買い時判定を考えてみよう。
<ライフログ リストバンド>
※【待ち】現時点では説得力不足。脱・面白おもちゃへ
生活サイクルの記録など少ない機能ながら、多方面から製品が登場。独自単位で活動量を記録するナイキ、GPSでライフブックマークができるソニーの製品など、さまざまな試みがされているが。
「まだ、『それで何が嬉しいの?』という段階。ウォーキングの記録など、特定目的だけ見れば便利かもしれませんが、ライフログ自体の意義を含めて、まだ発展途上。MP3プレーヤー黎明期に登場したiPodのように、多くの人がその製品群の価値に納得する製品の登場まで待ってもよいでしょう」
ウェアラブルデバイス全般では、アップル、グーグルなど多くの企業が注目している。いち早く時代を切り開く企業はどこだ?
●トリニティ Jawbone UP
●ソニー SmartBand SWR10
●ナイキ FUELBAND
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=614753
防水、スマホ・SNS連動など、各社から多くの製品が登場してきている。価格も5000~2万円と決して安くない
【西田宗千佳氏】
PCから家電までデジタル全般について新聞・雑誌などで執筆。近著に『リアルタイムレポート・デジタル教科書のゆくえ』など
― 話題のガジェット買いか? 待ちか?【1】 ―
『リアルタイムレポート・デジタル教科書のゆくえ』 教育現場における「IT/ICT化」の現状と問題点を明らかにした、日本の教育の今後を考えるための基本書 |
『nike+fuelband ナイキフューエルバンド』 並行輸入品 |
ハッシュタグ