モバイル型ロボット電話「ロボホン誕生」のチョットいい話

 ネガティブなニュースが多かったシャープから、新感覚のモバイル型ロボット電話「ロボホン」が発売される。担当者に開発秘話をインタビューした!

【about RoBoHoN】

RoBoHoN

RoBoHoN

身長19.5㎜のモバイル型ロボット電話。電話やメール、カメラなどの機能を備えるほか、プロジェクターも内蔵。歩いたり座ったり、身振り手振りを交えて会話できる。専用アプリをダウンロードすることで、機能の追加も可能だ。利用には“ココロプラン”への加入が必要(月額980円+税)なほか、外出時の利用には、モバイル通信サービスへの加入が必須

話題のモバイル型ロボット電話は“脱SHARP式”の問題作!?


 ロボホンの企画がスタートしたのは’13年のこと。スマートフォンが機能的に進化し尽くしてしまうのではないか、という危機感のなか、新規事業の一つとして動き始めたのがきっかけだ。

景井美帆氏

景井美帆氏

「当初は着信時に付属品として取り付けた耳や尻尾が震えるといった、スマートフォンを擬人化させるものを考えていました」

 そう語るのは企画担当の景井美帆氏。だが、企画を練っていくうちに、これまでさまざまなロボットを作り上げてきた高橋智隆氏と出会う。そして、「耳を動かすだけでなく、全身を動かしてしまえ」とさらなる高みを目指し、今のロボホンの形を意識するようになった。

 高橋氏がデザインや構造設計、動作プログラミングを担当。景井氏らシャープは、ユーザーインターフェースや量産化へのプロセスを担った。

 高橋氏との共同開発は、多くの通信端末の開発に携わってきた景井氏にとっても、経験のない進め方だったという。

「高橋先生は、実物や実際に触った感じを大事にされる方。試作機を作る工程では、いわゆる今のハードウェアベンチャーさんと同じような作り方なのかな、という印象でした」

 一般的にはデザイナーが3Dの図面を提出し、それを元に金型を起こし、試作機を作っていく。だが高橋氏からは、図面ではなく実物が送られてきた。そこからシャープが3Dプリンターで部品を制作。改良機を高橋氏に送る、という試行錯誤の繰り返しだったという。

「新しい物づくりの形を体験できたという意味で、ロボホンの制作を通して貴重な経験を積めたと思っています」

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