産業用ドローンの底力を見た!様々な分野で低コスト・短時間化が可能に――「第3回国際ドローン展」最前線レポート
一般的にドローンというと“空撮”やアマゾンなどの“ドローン配送”といったイメージも強いが、実は産業用ドローンの利用はそれよりもっと進んでいる。
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4月19~21日の3日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「第3回国際ドローン展」の様子から、知られざる産業用ドローンのポテンシャルを紹介しよう。
産業用ドローンの分野で最近一番アツいのは、地形計測技術だ。
従来の航空レーザー測量や写真測量では困難だった高密度な地形データを、レーザースキャナーを搭載したドローンで収集。高精度な3次元モデルを生成するサービスや解析を行うソフトウェアの開発など、ドローンは空間情報技術に関する分野の注目がもっとも高い。特に、建設・土木現場での活用や森林の効率的な維持管理、文化財の保存・修復などでの需要の高まりが期待できるだろう。
たとえば、土木工事現場の生産性向上を目指す国土交通省の取り組み「i-Construction (アイ・コンストラクション)」。ドローンによって3次元データを計測する取り組みは建設・土木工事の全工程で必須となっており、会場内でもドローンの運航方法と3次元データの計測方法を教習する実務者向けスクールのブースは存在感を放っていた。
また、昨今では官公庁・民間企業で、効率的なインフラの維持管理を目的としたドローンの活用も本格化している。
NECブースでは、橋梁・トンネル等の劣化診断のための打音検査機を搭載する「高所打音点検飛行ロボット」を展示。国交省によると全国約73万の橋梁のうち建設後50年を経過した橋梁は、2016年時点で約2割、10年後の2026年には4割を超えるとされ、高度経済成長期に整備された道路の老朽化が問題になっている。
こうした打音検査と目視点検を遠隔から行えるドローンは2019年の製品化を目指している。

ドローンの計測技術が一番アツい理由


橋梁老朽化によってドローン需要が拡大


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