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セイコーの腕時計が「ちょっと惜しい!」理由 【腕時計投資家・斉藤由貴生】

 日本という国が大好きな斉藤由貴生です。使っているパソコンもメイドインジャパンですし、何十台という車を乗り換えた経験の中でもかなりの割合で日本車ばかり買っています。映画だって邦画が好きで、生け花草月流の家元、勅使河原宏監督の「砂の女」のVHSビデオだって持っています。また、日本語が好きなので英語は全くできません。そして、日本人として皇室を尊敬しています。  しかし、“高級”腕時計に限っては日本のモノに全く興味を持てないのです。日本の腕時計の技術力は非常に高く、G-SHOCKのようにハリウッドセレブにまで愛されるブランドだって存在。セイコーだってシチズンだって世界的なブランドであり、多くの人が愛用するブランドです。また、私もセイコーの高級品でない腕時計を2本持っています。  安価なモデルだと日本製腕時計はかなり強いのに、高級品となるとその存在は強くありません。

日本の腕時計自体の存在感は凄いのに

 腕時計の世界においてはスイス産が強いですが、スイスに真っ向から勝負できているのは日本しかありません。高級品に限らず、腕時計の製造場所はスイスが基本なほど。ブルガリやパネライといったイタリアのブランドだって、SWISS MADEを売りにしています。家電メーカーや自動車メーカーなど製造業が盛んなアメリカですらスイスに勝負できる腕時計メーカーはないのです。

写真はイメージです

 ティファニーの腕時計はスイス製、アップルウォッチは中国製です。  つまり、日本製腕時計は製造国としてもブランドとしても一定の地位があるすごい存在なのです。にも関わらず、高級品になるとその強さを発揮しきれていない印象です。日本製高級腕時計のインパクトの弱さは日本国内だけでなく世界共通な様子。日本人が舶来主義なのではなく、その商品力に弱点があるのです。  実際、インスタグラムでグランドセイコー(#grandseiko)と検索すると出てくるのはたったの21,953件。ロレックス(#rolex)は14,351,112件なので、約653倍も差を付けられています。ちなみにパネライ(#panerai)の数は約14万件、ロレックスの一モデルの型番にすぎない#116610lvですら15,865件も投稿があるのです。
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技術力も世界中が注目するほど高いのに
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もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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