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噂の大森靖子が再び「ハロプロ楽曲ライブ」を敢行

大森靖子

ハロプロ楽曲を披露する大森靖子

 東京都内では16年ぶりの大雪になった2月8日。『ハロー!プロジェクト オフィシャルショップ 東京秋葉原店』で、一風変わったインストア・ライブが敢行された。イベント名は「大森靖子、ハロプロしばり ふたたび」。同店は、その名のとおりハロプロを専門に扱ったアイドルショップだ。  大森靖子は、鬼気迫るパフォーマンスで注目を集める気鋭のシンガーソングライター。と同時に、熱狂的なハロヲタとしても知られている。そんな彼女がアコースティックギター1本でハロプロの名曲を熱唱するということで、熱心な大森ファンに加えて敬虔なハロプロ信者たちも現地に集結。交通機関が麻痺しているにもかかわらず、100名以上の観客が特設ステージに熱視線を送っていた。  午後1時、定刻どおりステージに立った大森は、情念たっぷりにギターをかき鳴らす。『I WISH』(モーニング娘。)、『オシャレ!』(松浦亜弥)、『夢見る15歳』(スマイレージ)……こうしたハロプロ代表曲を自分流儀に再構築する様子は、本当に楽しそうだ。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=590897
大森靖子

大雪にもかかわらず、100名以上のファンが集結

 また、ミュージカル内でのみ披露されたレア曲『キマグレ絶望アリガトウ』や、普段はハロプロ研修生によって元気ハツラツに歌われる『彼女になりたいっ!!!』の呪術的アプローチも冴え渡っており、通もニヤリとさせていた。普段はライブハウスを主戦場にする大森が、うちわや生写真といったアイドルグッズに囲まれてパフォーマンスする姿も非常に新鮮である。 「この前、『(モーニング娘。’14 道重さゆみの今夜も)うさちゃんピース』(ラジオ番組)でこの曲をかけてもらったんですよ。刺激的すぎて1回しか聴けていないんですけど、本当にうれしかった……」  消え入りそうな声でのMCに続いて披露されたのは、オリジナルの『ミッドナイト純粋異性交遊』。大森が崇拝する道重さゆみに捧げたという、いわくつきの1曲だ。MVには大森ファンの橋本愛も登場し、道重の醸し出すアイドル特有のキラキラ感を演出している。 ⇒【動画】大森靖子『ミッドナイト清純異性交遊』Music Video
(http://youtu.be/WdQ6wmap8U4

 最後の曲を歌い終わった大森は、悪天候でも来てくれたファンに感謝の気持ちを述べる。 「私は、アイドルの言葉にハッとすることがよくあるんです。ゆうかりん(前田憂佳・スマイレージの元メンバー)の『わたしの気持ち、わかってもらおうなんて思いません。思わないけど身勝手かもしれないけど、それだけは認めてください』とか。指原(莉乃)さんのセリフもそうですし……」  そう語っているうちに「じゃあ、もう1曲だけ歌っちゃおうかな」と、急遽、『Over The Party』も演奏することに。歌詞の中に「エッチだってしたのにふざけんなよ!」というフレーズも飛び出す、アイドル好きならではの着眼点が心憎い。  こうして全10曲、約40分でミニライブは終了。その後はアイドルイベントのように、握手&チェキ会でファンと交流をはかる。ファンの気持ちが痛いほどわかるのだろう。剥がしは皆無で、一人ひとりに丁寧すぎるほど丁寧に接している姿が印象的だった。  もともとはショップの活性化のために始めたという「ハロプロしばり」シリーズだが、ジャンルの垣根を飄々と超える大森にとってはホームもアウェイも関係なさそう。実際、スタッフによると、アイドルなど興味もなかった大森ファンがハロプロにハマり出したり、あるいは逆にアイドルファンが大森のライブに足を運んだりするケースも増えているという。  大森靖子のユニークすぎる活動に、今後も注目していきたい。 <取材・文・撮影/小野田 衛> 【大森靖子ライブ情報】 ◎2月23日(日)~「大森靖子 絶対少女が夢見るBBa’14ツアー」開催! ◎ツアーファイナル『最終公演』は3月14日(金)恵比寿LIQUIDROOMにて。 <大森靖子ワンマンライブ> 絶対少女ツアーファイナル『最終公演』 2014年3月14日(金)@恵比寿LIQUIDROOM OPEN 18:00 / START 19:00 前売り¥3,500(税込) ※ドリンク代別。整理番号付。未就学児入場不可。公演当日、会場客席内前方に女性専用エリアを設置する予定です。 [ゲストミュージシャン] 直枝政広、tatsu、久下恵生、奥野真哉、畠山健嗣 <問い合わせ> HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999 ※プレイガイド販売分はSOLD OUTしました。チケットはライブ会場販売分がなくなり次第、完全ソールドアウトとなります。こちらも枚数がかなり少なくなっていますので、まだの方はお急ぎください。 ※詳しくは大森靖子公式ホームページまで。 http://oomoriseiko.info/
出版社勤務を経て、フリーのライター/編集者に。エンタメ誌、週刊誌、女性誌、各種Web媒体などで執筆をおこなう。芸能を中心に、貧困や社会問題などの取材も得意としている。著書に『韓流エンタメ日本侵攻戦略』(扶桑社新書)、『アイドルに捧げた青春 アップアップガールズ(仮)の真実』(竹書房)。
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